明大、15年ぶり優勝=光星学院は初制覇−明治神宮野球
第42回明治神宮野球大会
2011年11月27日(日)神宮球場
23日よりやや暖か、でしょうか。
高校の部
決勝
愛工大名電(東海地区 愛知、7年ぶり4回目)VS光星学院(東北地区 青森、3年ぶり2回目)
23日に観戦した愛工大名電が決勝に残った。
濱田投手が好投を続け、関東一を2-1で破ったあと、優勝候補と目した浦和学院を8-1、北照を6-2と破り決勝進出。
対するは、昨夏準優勝の光星学院が新チームも引き続き強豪で、こちらは2回戦から神村学園を延長タイブレークを逆転満塁サヨナラ本塁打で降し、鳥取城北をコールドの7-0と退けての決勝進出。
愛工名電 011 012 000=5
光星学院 001 010 31X=6
光:城間-○金沢=田村
愛:●濱田=中村
光星学院、初優勝!
愛工大名電の左腕濱田投手に注目したが、この日は1回戦と打って変わって不調。やはり疲れがあるのでしょう、制球も甘く6四球の11被安打。
愛工大名電は2回表、9番の左越二塁打を捕逸で三塁に進め、1番の二ゴロ失で先制。
3回にも二死から5番の左前打のバウンドが左翼の頭を越えて二塁打、6番の適時打で2点目。
その裏、光星学院も二死から2番の左翼への打球、日光が目に入ったかのような形で二塁打となる。この時期の神宮の午前試合は左翼手が守りにくいのでしょう。他にも球の追い方のおかしなプレーもありました。3番が右翼へ二塁打で続き1点返す。
愛工大は5回表に3番4番の連打で追加点するも、その裏、濱田投手の制球が乱れ無死満塁から押し出しで1点を与える。
7回表の愛工大名電、5番の右中間三塁打で安打の走者を返し1点、さらに6番の犠飛で3点差と突き放す。
右中間三塁打の愛工大名電、5番、中野選手。
苦しみながら粘る投球の続いていた濱田投手もこれで少し楽になるかと思われましたが、そうはまいりませんでした。
その裏、光星学院は3番の左越二塁打、4番の右前打で一三塁から5番の犠飛でまず1点を返すと、7番の左線二塁打でさらに1点、8番の左前打でついに同点に追いつく。
8回裏には遊ゴロ失の走者を犠打で送って、4番、神村学園戦でサヨナラ満塁本塁打の北條が中越適時三塁打。
光星学院、4番北條三塁打でガッツポーズ。
これが決勝点となり、見事接戦を制して初優勝。
明治神宮大会枠として東北地区の出場が1校増えた。多分、県大会優勝の花巻東が恩恵に預かる事になるでしょう。大谷投手が甲子園に戻ってこれるのは楽しみですね。
東北は21世紀枠の候補に挙がっている被災地の石巻工がまず選ばれそうで、来春は4校出場となりそう。
勝利監督インタビュー
「まだまだ復興が大変で、東北から1校でも多くセンバツ出場できるようにと思い臨みました。」
明治神宮大会の、そして今年の大会ならではのモチベーションの持って行き方ですね。
優勝旗を受け取る光星学院、田村主将(捕手・3番)
大学の部
決勝
明治大学(東京6大学 2年ぶり10回目)VS愛知学院大(北陸東海3連盟代表 愛知大学L、4年連続16回目)
大学の部は明大が福山大を19-0コールドで降し、注目の東北福祉大戦も5-0で制し順当に決勝進出。
愛知学院大は初戦の佛教大、2回戦の亜細亜大を1-0で破り、準決勝の創価大も2-1と接戦を制しての決勝進出。
これまで放った安打が8本、1本、6本。被安打がいづれも継投で4本、5本、4本と投手力で勝ち上がってきた。
愛知学院の継投対明大打線が焦点となりそう。愛知学院大は1、2点勝負に持ち込みたいだろう。
愛知学院大の先発、永岡靖人投手
明大はエース野村祐輔(広島カープドラフト1位)
愛知学院大、二番手左腕、天池壮佑投手
明治大 000 001 010=2
愛学院 000 000 000=0
愛:永岡-●天池-嘉数-中根-武石-浦野=古川
明:○野村=川辺
明大15年ぶり史上最多の5度目の優勝!
予想通りの投手戦が展開された。明大の野村は準決勝は7回で11奪三振だったが、連投となったこの日は打たせて取るピッチング。
明治の今秋優勝は野村投手の精神的成長無くしては語れないが、本当に落ち着き、風格が出てきている。フィールディングもけん制も巧み。カープは楽しみですね。
愛知学院大は野村から4本の安打を放ちながら、併殺、けん制死、二塁を欲張り憤死、スクイズ失敗と残塁無しの27人での攻撃で終わってしまった。これも珍しい記録じゃないの。
特に7回裏では一死三塁からスクイズ敢行、捕手のタッチをかいくぐり同点に追いついたかと思われたが、これはバットに2回当たったとしてファール判定。仕切り直しで続けてスクイズに行ったところを野村が落ち着いて低めにはずした。これで勝負の流れは決まったようで、8回表には上本の中越三塁打を4番島内(楽天ドラフト6位)が逆にスクイズを成功させ2点差とした。
野村投手は8回からは三振も奪い危なげなく神宮大会制覇。
昨年の早稲田に続き東京6大学勢が連覇。
明治大
(中) 中村将(関西・4年)
(二) 上本 (広陵・3年)
(左) 島内 (星稜・4年)
(右) 中嶋 (桐蔭学園・2年)
(一) 竹田 (報徳学園・4年)
(遊) 阿部寿(一関一・4年)
(捕) 川辺 (日大藤沢・4年)
(投) 野村 (広陵・4年)
(三) 小林要(日大三・4年)
愛知学院大
(右) 濱内 (西日本短大付・3年)
(中) 古屋 (京都外大西・4年)
(二) 田中 (享栄・3年)
(三) 長田 (柳ヶ浦・3年)
(左) 森田 (愛知啓成・3年)
(一) 大迫 (樟南・3年)
(捕) 古川 (大産大付・2年)
打 河田 (生光学園・1年)
(投) 永岡 (宇部鴻城・3年)
投 天池 (美濃加茂・2年)
投 嘉数 (沖縄尚学・4年)
H 石橋 (佐賀商・2年)
投 中根 (比叡山・4年)
投 武石 登録なし
投 浦野 (浜松工・4年)
打 斉藤 (金光大阪・4年)
(遊) 源田 (大分商・1年)
打 与世山(沖縄尚学・4年)
「4年生の力で日本一になれて嬉しい。後輩たちはもっと良いチームを作って欲しい。」と野村投手。高校時代、逆転満塁本塁打で日本一を逃した悔しい思いにも触れました。
明治は4年生中心にまとまったチームで、来季が心配になるほど。
でも、投手には岡大海(倉敷商・2年)も山崎福也(日大三・1年)も、それに今大会好投した今岡一平(横浜隼人・1年)も居りますから、野手を入れ替え、どのようなチームができるか楽しみですね。
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第42回明治神宮野球大会
2011年11月27日(日)神宮球場
23日よりやや暖か、でしょうか。
高校の部
決勝
愛工大名電(東海地区 愛知、7年ぶり4回目)VS光星学院(東北地区 青森、3年ぶり2回目)
23日に観戦した愛工大名電が決勝に残った。
濱田投手が好投を続け、関東一を2-1で破ったあと、優勝候補と目した浦和学院を8-1、北照を6-2と破り決勝進出。
対するは、昨夏準優勝の光星学院が新チームも引き続き強豪で、こちらは2回戦から神村学園を延長タイブレークを逆転満塁サヨナラ本塁打で降し、鳥取城北をコールドの7-0と退けての決勝進出。
愛工名電 011 012 000=5
光星学院 001 010 31X=6
光:城間-○金沢=田村
愛:●濱田=中村
光星学院、初優勝!
愛工大名電の左腕濱田投手に注目したが、この日は1回戦と打って変わって不調。やはり疲れがあるのでしょう、制球も甘く6四球の11被安打。
愛工大名電は2回表、9番の左越二塁打を捕逸で三塁に進め、1番の二ゴロ失で先制。
3回にも二死から5番の左前打のバウンドが左翼の頭を越えて二塁打、6番の適時打で2点目。
その裏、光星学院も二死から2番の左翼への打球、日光が目に入ったかのような形で二塁打となる。この時期の神宮の午前試合は左翼手が守りにくいのでしょう。他にも球の追い方のおかしなプレーもありました。3番が右翼へ二塁打で続き1点返す。
愛工大は5回表に3番4番の連打で追加点するも、その裏、濱田投手の制球が乱れ無死満塁から押し出しで1点を与える。
7回表の愛工大名電、5番の右中間三塁打で安打の走者を返し1点、さらに6番の犠飛で3点差と突き放す。
右中間三塁打の愛工大名電、5番、中野選手。
苦しみながら粘る投球の続いていた濱田投手もこれで少し楽になるかと思われましたが、そうはまいりませんでした。
その裏、光星学院は3番の左越二塁打、4番の右前打で一三塁から5番の犠飛でまず1点を返すと、7番の左線二塁打でさらに1点、8番の左前打でついに同点に追いつく。
8回裏には遊ゴロ失の走者を犠打で送って、4番、神村学園戦でサヨナラ満塁本塁打の北條が中越適時三塁打。
光星学院、4番北條三塁打でガッツポーズ。
これが決勝点となり、見事接戦を制して初優勝。
明治神宮大会枠として東北地区の出場が1校増えた。多分、県大会優勝の花巻東が恩恵に預かる事になるでしょう。大谷投手が甲子園に戻ってこれるのは楽しみですね。
東北は21世紀枠の候補に挙がっている被災地の石巻工がまず選ばれそうで、来春は4校出場となりそう。
勝利監督インタビュー
「まだまだ復興が大変で、東北から1校でも多くセンバツ出場できるようにと思い臨みました。」
明治神宮大会の、そして今年の大会ならではのモチベーションの持って行き方ですね。
優勝旗を受け取る光星学院、田村主将(捕手・3番)
大学の部
決勝
明治大学(東京6大学 2年ぶり10回目)VS愛知学院大(北陸東海3連盟代表 愛知大学L、4年連続16回目)
大学の部は明大が福山大を19-0コールドで降し、注目の東北福祉大戦も5-0で制し順当に決勝進出。
愛知学院大は初戦の佛教大、2回戦の亜細亜大を1-0で破り、準決勝の創価大も2-1と接戦を制しての決勝進出。
これまで放った安打が8本、1本、6本。被安打がいづれも継投で4本、5本、4本と投手力で勝ち上がってきた。
愛知学院の継投対明大打線が焦点となりそう。愛知学院大は1、2点勝負に持ち込みたいだろう。
愛知学院大の先発、永岡靖人投手
明大はエース野村祐輔(広島カープドラフト1位)
愛知学院大、二番手左腕、天池壮佑投手
明治大 000 001 010=2
愛学院 000 000 000=0
愛:永岡-●天池-嘉数-中根-武石-浦野=古川
明:○野村=川辺
明大15年ぶり史上最多の5度目の優勝!
予想通りの投手戦が展開された。明大の野村は準決勝は7回で11奪三振だったが、連投となったこの日は打たせて取るピッチング。
明治の今秋優勝は野村投手の精神的成長無くしては語れないが、本当に落ち着き、風格が出てきている。フィールディングもけん制も巧み。カープは楽しみですね。
愛知学院大は野村から4本の安打を放ちながら、併殺、けん制死、二塁を欲張り憤死、スクイズ失敗と残塁無しの27人での攻撃で終わってしまった。これも珍しい記録じゃないの。
特に7回裏では一死三塁からスクイズ敢行、捕手のタッチをかいくぐり同点に追いついたかと思われたが、これはバットに2回当たったとしてファール判定。仕切り直しで続けてスクイズに行ったところを野村が落ち着いて低めにはずした。これで勝負の流れは決まったようで、8回表には上本の中越三塁打を4番島内(楽天ドラフト6位)が逆にスクイズを成功させ2点差とした。
野村投手は8回からは三振も奪い危なげなく神宮大会制覇。
昨年の早稲田に続き東京6大学勢が連覇。
明治大
(中) 中村将(関西・4年)
(二) 上本 (広陵・3年)
(左) 島内 (星稜・4年)
(右) 中嶋 (桐蔭学園・2年)
(一) 竹田 (報徳学園・4年)
(遊) 阿部寿(一関一・4年)
(捕) 川辺 (日大藤沢・4年)
(投) 野村 (広陵・4年)
(三) 小林要(日大三・4年)
愛知学院大
(右) 濱内 (西日本短大付・3年)
(中) 古屋 (京都外大西・4年)
(二) 田中 (享栄・3年)
(三) 長田 (柳ヶ浦・3年)
(左) 森田 (愛知啓成・3年)
(一) 大迫 (樟南・3年)
(捕) 古川 (大産大付・2年)
打 河田 (生光学園・1年)
(投) 永岡 (宇部鴻城・3年)
投 天池 (美濃加茂・2年)
投 嘉数 (沖縄尚学・4年)
H 石橋 (佐賀商・2年)
投 中根 (比叡山・4年)
投 武石 登録なし
投 浦野 (浜松工・4年)
打 斉藤 (金光大阪・4年)
(遊) 源田 (大分商・1年)
打 与世山(沖縄尚学・4年)
「4年生の力で日本一になれて嬉しい。後輩たちはもっと良いチームを作って欲しい。」と野村投手。高校時代、逆転満塁本塁打で日本一を逃した悔しい思いにも触れました。
明治は4年生中心にまとまったチームで、来季が心配になるほど。
でも、投手には岡大海(倉敷商・2年)も山崎福也(日大三・1年)も、それに今大会好投した今岡一平(横浜隼人・1年)も居りますから、野手を入れ替え、どのようなチームができるか楽しみですね。
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