「痴漢電車　淫らな手ほどき」

「痴漢電車　淫らな手ほどき」　新東宝　監督：友松直之
2005年「痴漢電車　挑発する淫ら尻」2010年「痴漢電車　オタクな快感」改題

地獄行きの霊界列車の乗客たちは、目の前で痴漢をした若者・優治の童貞を捨てられれば地獄行きを免れると言われ奔走。優治と痴漢相手である江里香とのSEXが成功するために、彼らは奮闘努力をするのだったが……

3本立ての1本。
本作は「痴漢電車　オタクな快感」という題で8年前に鑑賞済という調べはついていたので、今回スルーするつもりでしたが、冒頭だけちょっと観て帰ろうとしたところ、面白くって結局最後まで観てしまったでないの。





友松直之のピンクはやはり間違いが無い。痴漢電車シリーズ版の「電車男」
常に男側の、それもモテない男側の目線と欲望のベクトルがブレなく、しかも作劇と濡れ場で飽きさせる事がない。

北川明花はマドンナ役をこれ以上ない好演だし、実際の従姉妹である北川絵美の人妻が可愛くエロい。
姐さんのため鉄砲玉になって死んだヤクザ、受験失敗で童貞のまま自死した浪人生、亭主に相手にされず酒に溺れ急性アル中で死んだ人妻、引きこもり、拒食症の末死んだ高校生が冴えないオタク童貞の筆おろしを支援する。
メンバーに童貞のまま死んだ浪人生を入れるのがミソで、彼のサイドストーリーは尺の関係で描かれないが興味深い所なんだがな。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

勇気を出してか、ぼんやりしてだか痴漢行為に一歩踏み出す事で人生開けた優治。これぞピンク。「痴漢は犯罪です！」



シネロマン池袋