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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「Mr.ジレンマン 色情狂い」

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「柄本明の流儀。」

「Mr.ジレンマン 色情狂い」1979年 日活 監督:小沼勝

サラリーマン・勘太郎は、家庭でも会社でもバカにされ通し。ストレスがたまった勘太郎は、生来のスーパーマン願望を実現するべくMr.ジレンマンに変身し、上司に鉄槌をくらわすが・・・。

ほう、小沼勝もこのようなギャグ・ポルノを作りますか。
冒頭、出歯社長が柄本明に飛び蹴りをかませる登場からして、その後の展開に大いに期待を抱かせる。が、くだらないねー、くだらなくて良いねー。
今、見ても普通に面白いじゃないの。ていうか、これは時を隔てた今、見てこそ、なのかもしれない。
東京乾電池の面々のその後の活躍とかがあって。いやいや、高田順次なんて顔がスリムで流石に若いのだけれど、芸風が今もまったく変わっていない素晴らしさ。ベンガルの微妙にはずすギャグもいい味出してます。

原作マンガがあるとの事。スーパー・ヒーローのネーミングといい、出で立ちといい、ちょっと故障している。金髪にバッファロー型角を持った仮面。上半身は肉襦袢で筋骨隆々、赤いもっこりパンティにガーター・ストッキング。
ダメオヤジが正義のために立ちあがり、何故か本当に強く精力も絶倫テクニシャンなのだから、ヘタレのキックアスなんてもんじゃない。
ただ、女風呂で自動マッサージ機の中に入ってやりまくるのだから、正義のためというより日頃の鬱憤晴らしのようです。後で出てくるベンガルのニセジレンマンの悪と大差なし。

家族愛やペーソス方面に持っていこうとしても東京乾電池が、そんな事は許すまじ、と暴走するのは良いね。

小川亜佐美のマドンナぶりも徹していて良いし、やはり橘雪子さんが侮れない。他にも一杯出演作を観たいもんです。



しかし、公開当時、もしこの作品で成人映画デビューしたとしたら、どうだろう。童貞少年は「ふざけるな!」と怒ってしまったかもしれない・・・・

無意味に年を重ねてしまった今こそ楽しめるって事で・・・。

ちなみに私のロマンポルノ・デビューは「透明人間、犯せ」でした。やっぱりちょとくだらなすぎて嫌でしたね。同時上映の豪華キャスト「女の寝室 好きくらべ」に救われた感じ。2作品ともに、是非、再見したいと思っているのですが・・・・

シネマヴェーラ渋谷

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