「未亡人下宿　下もかします四畳半」

「未亡人下宿　下もかします四畳半」1977年　日活　監督：山本晋也

下宿の表に貼られている紙に書かれた「下も貸します四畳半」との文字。数日後、北村という浪人が入ってきた。彼は東大に入学するために９年間の浪人中。しかも変わり者で、自分のナニの小ささにコンプレックスを持つとともに、覗きの趣味も持っており……山本晋也監督の「未亡人下宿」シリーズの１作。

1月鑑賞分

未亡人下宿シリーズといえばこの橘雪子が一番しっくりくる。なんだよそれ。


ナンセンス・コメディなんだけど悪い意味でそのくだらなさに退屈してしまうのがいかにも山本晋也。
しかし、これストーリーを書き起こされるとなんだかとっても面白いものに感じてくる。
脚本は山田勉。････山本晋也監督のペンネーム。
映像より脚本の方が面白いって･･･

９留の尾崎君（国士舘大）対９浪のイボチン北村奇三郎（浪人）
久保新二と野上正義の一流対決。
登校時の塀越しの攻防のところが一番面白い。それにしてもくだらねーな（誉め言葉とは言えない）



下宿生は他に龍俊介の板東くん（日大自転車部）や外波山文明の浦田くん（立教）など
フィクションに実名大学を平気で使えるおおらかな古き良き時代。
からみのＢＧＭに神田節やらセントポール



橘雪子が尾崎くんを叱る、呆れる。本作では思ったほどふくよかではない。

これに懲りずに橘雪子の未亡人下宿シリーズは沢山沢山観たいものだ。



シネロマン池袋