第101回全国高校野球選手権静岡大会 ▽決勝 静岡3―2駿河総合(29日・草薙)
静高が令和の夏の初代王者となり、4年ぶり25度目の甲子園出場を決めた。ノーシード校対決となった決勝で駿河総合と対戦し、2回に2点を先制されたものの、3回から登板した左腕・松本蓮(2年)が好投。追加点を許さず試合の流れを呼び込むと、7回1死からの5連打で3点を奪い、3―2で逆転勝ちした。甲子園の組み合わせ抽選は8月3日に行われ、6日に開幕する。
駿河総合最後の打者は投ゴロだった。静高・石田直孝(3年)が力のない打球をつかんで一塁に投げると、ベンチから選手が一斉に飛び出す。マウンドに歓喜の輪ができた。「序盤は苦しかった」と小岩和音主将(3年)。スタンドへのあいさつ後、栗林俊輔監督(46)に握手を求められ、涙がこぼれた。
それほど駿河総合に押されていた。連投の疲労が残るエース・松下静(3年)が2回につかまり2失点。中堅フェンスギリギリの大飛球まで打たれた。打線も6回までで内野安打1本。4回1死一、二塁も4番の小岩が併殺打に倒れた。
しかしリリーフした松本が流れを呼び込む。3回の先頭打者に安打を許したが、続く紅林の右中間への大飛球を斎藤来音右翼手(3年)が背走からのジャンプでスーパーキャッチ。その後は「スライダーが全然合ってなかった」と、走者を1人も出さなかった。
そして7回、5番・関宮楓馬(2年)からの連打でチャンスを作り、「3年生の執念でした」と夏目武尚が中前打を放って1点差。代打・樋口がつなぎ、1死満塁から片平吉信(3年)が初球をとらえ、前進守備の二遊間を破って逆転だ。「守備からリズムを作る静高の野球ができた」と片平は笑顔を輝かせた。
3年生の意地 苦しい1年だった。秋は県3位も、東海大会初戦で中京大中京に7回コールド負け。春は中部大会初戦で静岡西に敗れ、県大会に出られなかった。「そんな悔しさを選手たちが頑張って晴らした」と監督。スタメンのうち2年生が4人を占めるが、「2年がチャンスを作り、3年が生かした。うまくかみ合った」と小岩主将も喜びをかみしめた。
もちろん次の目標は「甲子園優勝を」と小岩。大正15年(1926年)に全国制覇し、昭和に2度準優勝した伝統校が、令和元年も大きな結果を残す。(里見 祐司)
スポーツ報知
____________________________
雨で日程がずれたため準決勝、決勝と連戦になった。前日の準決勝で静岡高校が浜松工を退けるのを見届け(記事未投稿)居残りの1泊を決め込んで、やってきました連日の草薙球場。この日は一塁側。
両チームの先発オーダーはこちら。
静岡高校は連投の疲れがとても気になるエース松下投手。
前日の準決勝もう少し打線に頑張ってもらって二番手に引き継いでおきたかったところ。果たしてどうなるか。
駿河総合も連投のエースで4番渡邊投手。こちらは前日早々にマウンドを降りているが。
先制したのは駿河総合、2回表
四球で出塁の5番を6番が犠打で送って7番に適時打を浴びてしまいまず1点。8番にも中前打でつながれ9番の遊撃名手相羽選手への打球、併殺かと思われたが一塁へすぐに送球でき1点。スタンドからは守備妨害的なものも感じたがお咎め無し。
3回から静高、栗林監督は早くも二番手二年生左腕の松本蓮投手を送る。
この早めの救援が功を奏した。松本投手ナイスピッチングで強打駿河総合を抑え込む。
守備でも右翼、來音選手のジャンピング超美技。
内野もあいばかみやだけじゃない。城三塁手の良い動きが目立つ。
逆襲への流れ、お膳立ては整っていく。
しかし、前日の後半から打線は湿りがち。
そしてビハインドのまま迎えた7回裏、一死から関宮選手がチーム2本目の安打で出塁すると城選手も安打で続く。ここで7番夏目選手の中前適時打。関宮選手が反撃のホームインで1点差。
好投を続けていた松本蓮選手に代打は3年生、樋口選手。切り札としての活躍が目立つ樋口選手の打球は右中間を抜けようかというクリーンヒット、同点だーと本塁へ目を移すと、あれ?走者城は三塁に止まってる。何があったの?一死とはいえ完全に抜けた当りだったけれど・・・
満塁として攻め立てる。9番片平選手に殊勲の逆転適時打が出てなお一二塁。
1番相羽選手。恐らく次の回からは石田投手だろう。今大会は未知数なだけに一気に差を広げたい。
二塁走者の樋口選手がサイン盗みの疑惑で主審から注意を受ける。選抜大会での星稜習志野事件があるからこのあたりは厳しくなってる。走者も疑わしき動作に注意せねばならないので大変でしょうね。
駿河総合は二番手森祐投手を送る。
相羽選手は今日も打撃面では振るわず。追加点にはならなかった。
締めは元エースナンバーの石田投手。松下投手と比べると制球に一抹の不安あるのかな。
だが、守備も盛りたて打たせて取る。注目の紅林選手を投ゴロに仕留め、ゲームセットも投ゴロ。
静岡高校が歓喜の4年ぶり25度目の甲子園。
勝利インタビュー
選手の自主性に重きを持たせる指導。栗林監督、名将と呼んでよいでしょう。
準決勝、決勝と打撃面ではブレーキとなってしまった小岩和音主将。しかし捕手としてのリード、キャプテンとしてチームをここまで引っ張た。
浜松商戦では本塁打も。この人が9番に居る。片平選手。専属カメラマンのお姉ちゃんも喜んでおられるでしょう。
表彰式
優勝旗が小岩主将の手に。
準優勝の駿河総合。強打は松本蓮、石田投手の前に沈黙させられたがここまでの戦いは見事でした。
あと一歩。初の決勝と思えない堂々とした戦いぶりも、最後は実績面で優る静高の執念に屈した。
秋、地区大会の初戦で宿敵静岡商に敗れるスタート、敗者復活線で実力を見せ東海大会に進出するも中京大中京にコールド敗退。
春の大会もまさかの初戦、静岡西に苦杯。
その悔しさからのそれぞれの成長で掴み取った。甲子園出場は通過点。戦力的にはさして評判にはならぬかもだが、さらにさらに甲子園での伸びしろが期待できるんんじゃないか?
健闘を祈りたい。
抽選、日程、組み合わせに条件が最高に揃ったならば、久々に甲子園観戦もしたい。
静高が令和の夏の初代王者となり、4年ぶり25度目の甲子園出場を決めた。ノーシード校対決となった決勝で駿河総合と対戦し、2回に2点を先制されたものの、3回から登板した左腕・松本蓮(2年)が好投。追加点を許さず試合の流れを呼び込むと、7回1死からの5連打で3点を奪い、3―2で逆転勝ちした。甲子園の組み合わせ抽選は8月3日に行われ、6日に開幕する。
駿河総合最後の打者は投ゴロだった。静高・石田直孝(3年)が力のない打球をつかんで一塁に投げると、ベンチから選手が一斉に飛び出す。マウンドに歓喜の輪ができた。「序盤は苦しかった」と小岩和音主将(3年)。スタンドへのあいさつ後、栗林俊輔監督(46)に握手を求められ、涙がこぼれた。
それほど駿河総合に押されていた。連投の疲労が残るエース・松下静(3年)が2回につかまり2失点。中堅フェンスギリギリの大飛球まで打たれた。打線も6回までで内野安打1本。4回1死一、二塁も4番の小岩が併殺打に倒れた。
しかしリリーフした松本が流れを呼び込む。3回の先頭打者に安打を許したが、続く紅林の右中間への大飛球を斎藤来音右翼手(3年)が背走からのジャンプでスーパーキャッチ。その後は「スライダーが全然合ってなかった」と、走者を1人も出さなかった。
そして7回、5番・関宮楓馬(2年)からの連打でチャンスを作り、「3年生の執念でした」と夏目武尚が中前打を放って1点差。代打・樋口がつなぎ、1死満塁から片平吉信(3年)が初球をとらえ、前進守備の二遊間を破って逆転だ。「守備からリズムを作る静高の野球ができた」と片平は笑顔を輝かせた。
3年生の意地 苦しい1年だった。秋は県3位も、東海大会初戦で中京大中京に7回コールド負け。春は中部大会初戦で静岡西に敗れ、県大会に出られなかった。「そんな悔しさを選手たちが頑張って晴らした」と監督。スタメンのうち2年生が4人を占めるが、「2年がチャンスを作り、3年が生かした。うまくかみ合った」と小岩主将も喜びをかみしめた。
もちろん次の目標は「甲子園優勝を」と小岩。大正15年(1926年)に全国制覇し、昭和に2度準優勝した伝統校が、令和元年も大きな結果を残す。(里見 祐司)
スポーツ報知
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雨で日程がずれたため準決勝、決勝と連戦になった。前日の準決勝で静岡高校が浜松工を退けるのを見届け(記事未投稿)居残りの1泊を決め込んで、やってきました連日の草薙球場。この日は一塁側。
両チームの先発オーダーはこちら。
静岡高校は連投の疲れがとても気になるエース松下投手。
前日の準決勝もう少し打線に頑張ってもらって二番手に引き継いでおきたかったところ。果たしてどうなるか。
駿河総合も連投のエースで4番渡邊投手。こちらは前日早々にマウンドを降りているが。
先制したのは駿河総合、2回表
四球で出塁の5番を6番が犠打で送って7番に適時打を浴びてしまいまず1点。8番にも中前打でつながれ9番の遊撃名手相羽選手への打球、併殺かと思われたが一塁へすぐに送球でき1点。スタンドからは守備妨害的なものも感じたがお咎め無し。
3回から静高、栗林監督は早くも二番手二年生左腕の松本蓮投手を送る。
この早めの救援が功を奏した。松本投手ナイスピッチングで強打駿河総合を抑え込む。
守備でも右翼、來音選手のジャンピング超美技。
内野もあいばかみやだけじゃない。城三塁手の良い動きが目立つ。
逆襲への流れ、お膳立ては整っていく。
しかし、前日の後半から打線は湿りがち。
そしてビハインドのまま迎えた7回裏、一死から関宮選手がチーム2本目の安打で出塁すると城選手も安打で続く。ここで7番夏目選手の中前適時打。関宮選手が反撃のホームインで1点差。
好投を続けていた松本蓮選手に代打は3年生、樋口選手。切り札としての活躍が目立つ樋口選手の打球は右中間を抜けようかというクリーンヒット、同点だーと本塁へ目を移すと、あれ?走者城は三塁に止まってる。何があったの?一死とはいえ完全に抜けた当りだったけれど・・・
満塁として攻め立てる。9番片平選手に殊勲の逆転適時打が出てなお一二塁。
1番相羽選手。恐らく次の回からは石田投手だろう。今大会は未知数なだけに一気に差を広げたい。
二塁走者の樋口選手がサイン盗みの疑惑で主審から注意を受ける。選抜大会での星稜習志野事件があるからこのあたりは厳しくなってる。走者も疑わしき動作に注意せねばならないので大変でしょうね。
駿河総合は二番手森祐投手を送る。
相羽選手は今日も打撃面では振るわず。追加点にはならなかった。
締めは元エースナンバーの石田投手。松下投手と比べると制球に一抹の不安あるのかな。
だが、守備も盛りたて打たせて取る。注目の紅林選手を投ゴロに仕留め、ゲームセットも投ゴロ。
静岡高校が歓喜の4年ぶり25度目の甲子園。
勝利インタビュー
選手の自主性に重きを持たせる指導。栗林監督、名将と呼んでよいでしょう。
準決勝、決勝と打撃面ではブレーキとなってしまった小岩和音主将。しかし捕手としてのリード、キャプテンとしてチームをここまで引っ張た。
浜松商戦では本塁打も。この人が9番に居る。片平選手。専属カメラマンのお姉ちゃんも喜んでおられるでしょう。
表彰式
優勝旗が小岩主将の手に。
準優勝の駿河総合。強打は松本蓮、石田投手の前に沈黙させられたがここまでの戦いは見事でした。
あと一歩。初の決勝と思えない堂々とした戦いぶりも、最後は実績面で優る静高の執念に屈した。
秋、地区大会の初戦で宿敵静岡商に敗れるスタート、敗者復活線で実力を見せ東海大会に進出するも中京大中京にコールド敗退。
春の大会もまさかの初戦、静岡西に苦杯。
その悔しさからのそれぞれの成長で掴み取った。甲子園出場は通過点。戦力的にはさして評判にはならぬかもだが、さらにさらに甲子園での伸びしろが期待できるんんじゃないか?
健闘を祈りたい。
抽選、日程、組み合わせに条件が最高に揃ったならば、久々に甲子園観戦もしたい。