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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」

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「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」2018年 英・西・葡 監督:テリー・ギリアム
The Man Who Killed Don Quixote

仕事への情熱を失くした CM 監督のトビーは、スペインの田舎で撮影中のある日、謎めいた男から DVD を渡される。偶然か運命か、それはトビーが学生時代に監督し、賞に輝いた映画『ドン・キホーテを殺した男』だった。舞台となった村が程近いと知ったトビーはバイクを飛ばすが、映画のせいで人々は変わり果てていた。ドン・キホーテを演じた靴職人の老人ハビエルは、自分は本物の騎士だと信じ込み、清楚な少女だったアンジェリカは女優になると村を飛び出したのだ。トビーのことを忠実な従者のサンチョだと思い込んだ老人は、無理やりトビーを引き連れて、大冒険の旅へと出発するのだが──



ついに構想30年に及ぶテリー・ギリアムのドン・キホーテ。完成したのは目出度い。とは言え自分が「ロスト・イン・ラマンチャ」を観て構想を知ったのは10年前だけどね。いづれにしても、だ。



映画はテリー・ギリアムらしい狂気と眩惑される展開で楽しい。笑える処にちゃんとパイソン風味があるのは嬉しい。
とてもスッキリしていて構想1、2年で作られたモノみたいなのは凄い。失われた金と時間は何だったんだろという苦労の欠片も見えない。





アダム・ドライバーのトビー はギリアムの投影だから彼の見果てぬ夢は映画製作。若きトビーに人生を狂わせた素人役者が二人。ドン・キホーテに抜擢された靴職人ハピエル(ジョナサン・プライス)、ラウル酒場の娘アンヘリカ(ジョアンナ・リベイロ)だ。ギリアムに狂わされた人も沢山居るんだろうな。そんな二人との関係にせつなさまで見せてくれてとても満足。



ハピエルを幽閉してる婆ぁとトビーが道化るスージーの歌(1925)好き。





恵比寿ガーデンシネマ

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