「MOOSIC LAB」
「MOOSIC+TRASH-UP!!」
「痴漢ドワーフ」1972年 デンマーク 監督:ヴィダル・ラスキ ライブコメンタリー付上映
あるアパートで起こる惨劇を描いた官能バイオレンスホラー。一組の新婚夫婦が引っ越してきたあるアパート。しかし、そこは若い娘を誘拐してきては売春を強制させる悪魔の館だった。さらに、そのアパートには得体の知れない小人も住んでいて…。
デンマークのカルトなポルノ映画だそうです。7年前に日本でDVD発売されており、いまだに廃盤になっていないという奇跡的な作品。
この日はライブコメンタリー付上映という趣向で、これはちょっと、嫌な予感がしていたのですが・・・予感的中。
コメンタリーメンバーも「映画の邪魔しただけでした」と恐縮していましたが、まさにその通り。
ある程度覚悟の上でしたので・・・。
初心者には知りえない情報は提供され、鑑賞の楽しみは増えました。
一応の評価はできるとしましょう。
典型的なグラインドハウス映画で、好き者が集まってビール片手にワイワイ楽しむという見方も確かにあるとは思う。
ただ、映画の方が思いの外、名作だったために、初鑑賞の身としては残念でした。
もっと小人(トルベン・ビレ)が残虐な猟奇的殺人を犯す映画かと思っってましたけど、そのあたりは緩め。
ただ、路上でケンケンパする脚長の娘をゼンマイ仕掛けのぬいぐるみで誘拐する冒頭シーン及びぬいぐるみをバックにしたファンタジックな中に不気味さの漂うオープニング。
結局、非業の死を遂げた小人の流す血に寄り添うぬいぐるみプードルのラスト。
このオープニングとラストが特に素晴らしかった。
本編の間は小人の猟奇性はそこそこに留まっていたように思います。
それでは、本編がつまらなかったかと言うと、そうではなく・・・ポルノ映画として内容が極めて充実していたと思います。
洋ピン(昔からあまり見ない)にありがちな、あざとい喘ぎとか、おおげさな体位とかはなく、極めてシンプルなエロ表現がリアルで好ましいし、女優(男優)の質が、それ相当のレベルにあり、ヘア無修正のため、忌々しいボカシもなく、かなりポイントが高い。
新婚夫婦のスレンダー巨乳妻(アンヌ・スパロウ)のノーブラ、ピタピタセーターなんかもエロいし、本物のパツキンは綺麗。
洋ピンも悪くないなと思った次第。
質の良いポルノ映画に監督のやりたい思い入れが籠もったOPとED。そんな映画ですね。
トルベン・ビレは後に、この女優さんと結婚したものの47歳の若さでこの世を去ってしまったそうです。(コメンタリー情報)
そしてコメンタリーでも常に話題になっていました、劇伴がまたとても素晴らしいのです。
音楽担当は音響出身の方だそうです。時にリリカル、時にオカルトっぽく、カッコ良いサウンド。
顔に傷のあるアパートの女主人が元クラブ歌手で、歌も披露。息子の小人に対する優しさと厳しさが現れてます。
手入れの情報が入り、早く2階を片付けてこいと追い立てる場面に買い与えたおもちゃのパトカー。
その体躯により、これまで、どれだけ不遇で捻じ曲がった精神を育んだかを想像すると、可愛いおもちゃとのラストは泣けるほどです。(決して泣かないですけど)
警察に監禁売春が発覚してお縄になるかと思いきや、警察官が被害者の夫に対して、信じられない計らいをするという、トンデモ展開まで付いてます。
とても、気に入ったこの作品。
冒頭で紹介したDVDがなんと、この4月レンタル解禁だとか。これまた奇跡的な展開。
今度はレンタルして、深夜ゆっくり鑑賞できればと思います。
DVDの方のコメンタリーでは、小人俳優のネタでくだらないダジャレが飛び出すんですって。
私、こういうダジャレは大好きなので座布団1枚!
池袋シネマロサ
「MOOSIC+TRASH-UP!!」
「痴漢ドワーフ」1972年 デンマーク 監督:ヴィダル・ラスキ ライブコメンタリー付上映
あるアパートで起こる惨劇を描いた官能バイオレンスホラー。一組の新婚夫婦が引っ越してきたあるアパート。しかし、そこは若い娘を誘拐してきては売春を強制させる悪魔の館だった。さらに、そのアパートには得体の知れない小人も住んでいて…。
デンマークのカルトなポルノ映画だそうです。7年前に日本でDVD発売されており、いまだに廃盤になっていないという奇跡的な作品。
この日はライブコメンタリー付上映という趣向で、これはちょっと、嫌な予感がしていたのですが・・・予感的中。
コメンタリーメンバーも「映画の邪魔しただけでした」と恐縮していましたが、まさにその通り。
ある程度覚悟の上でしたので・・・。
初心者には知りえない情報は提供され、鑑賞の楽しみは増えました。
一応の評価はできるとしましょう。
典型的なグラインドハウス映画で、好き者が集まってビール片手にワイワイ楽しむという見方も確かにあるとは思う。
ただ、映画の方が思いの外、名作だったために、初鑑賞の身としては残念でした。
もっと小人(トルベン・ビレ)が残虐な猟奇的殺人を犯す映画かと思っってましたけど、そのあたりは緩め。
ただ、路上でケンケンパする脚長の娘をゼンマイ仕掛けのぬいぐるみで誘拐する冒頭シーン及びぬいぐるみをバックにしたファンタジックな中に不気味さの漂うオープニング。
結局、非業の死を遂げた小人の流す血に寄り添うぬいぐるみプードルのラスト。
このオープニングとラストが特に素晴らしかった。
本編の間は小人の猟奇性はそこそこに留まっていたように思います。
それでは、本編がつまらなかったかと言うと、そうではなく・・・ポルノ映画として内容が極めて充実していたと思います。
洋ピン(昔からあまり見ない)にありがちな、あざとい喘ぎとか、おおげさな体位とかはなく、極めてシンプルなエロ表現がリアルで好ましいし、女優(男優)の質が、それ相当のレベルにあり、ヘア無修正のため、忌々しいボカシもなく、かなりポイントが高い。
新婚夫婦のスレンダー巨乳妻(アンヌ・スパロウ)のノーブラ、ピタピタセーターなんかもエロいし、本物のパツキンは綺麗。
洋ピンも悪くないなと思った次第。
質の良いポルノ映画に監督のやりたい思い入れが籠もったOPとED。そんな映画ですね。
トルベン・ビレは後に、この女優さんと結婚したものの47歳の若さでこの世を去ってしまったそうです。(コメンタリー情報)
そしてコメンタリーでも常に話題になっていました、劇伴がまたとても素晴らしいのです。
音楽担当は音響出身の方だそうです。時にリリカル、時にオカルトっぽく、カッコ良いサウンド。
顔に傷のあるアパートの女主人が元クラブ歌手で、歌も披露。息子の小人に対する優しさと厳しさが現れてます。
手入れの情報が入り、早く2階を片付けてこいと追い立てる場面に買い与えたおもちゃのパトカー。
その体躯により、これまで、どれだけ不遇で捻じ曲がった精神を育んだかを想像すると、可愛いおもちゃとのラストは泣けるほどです。(決して泣かないですけど)
警察に監禁売春が発覚してお縄になるかと思いきや、警察官が被害者の夫に対して、信じられない計らいをするという、トンデモ展開まで付いてます。
とても、気に入ったこの作品。
冒頭で紹介したDVDがなんと、この4月レンタル解禁だとか。これまた奇跡的な展開。
今度はレンタルして、深夜ゆっくり鑑賞できればと思います。
DVDの方のコメンタリーでは、小人俳優のネタでくだらないダジャレが飛び出すんですって。
私、こういうダジャレは大好きなので座布団1枚!
池袋シネマロサ