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「結婚哲学」(活弁上映)

「素晴らしきサイレント映画Ⅱ」

「結婚哲学」1924年 米 監督:エルンスト・ルビッチ
The Marriage Circle
活弁上映 弁士・台本:澤登翠

結婚生活に不満を持つミツィは親友シャーロットの夫にモーションをかけ・・・。二組の夫婦がくっついたり離れたりしつつ、ラストはキッチリまとまるセンスの良さ!チャップリンや黒澤、ヒッチコックがこよなく愛した、ルビッチ恋愛喜劇の最高峰。

凄く楽しいひと時
澤登翠先生の活弁も「結婚哲学」も初めてと思って観ていたが、なんの事はない5年前に観ていた。記憶だだ漏れ状態。
で、5年前の記録を見返す。なるほど無声半睡鑑賞ってやつね。それにしても・・・

結婚哲学


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声色かなり使うのですね。台本もかなり綿密。

性悪女のミッツィーの声色がいかにもってな感じで可愛い小悪魔ちゃん。
無声映画の表情や動作に台詞が加わりキャラがより際立つ。

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これは活弁無しの字幕のみで見たら随分印象が違う。
しかし、ミッツィーの行動はかなりひどいけれど澤登さんに声を与えられると可愛いのだ。
味気の無いストック教授との夫婦生活。親友シャーロットのラブラブぶりに嫉妬して「何よっ」てなもんでシャーロットの夫フランツに猛アタックで誘惑。
それもこれも愛されたいがため・・・
字幕のみで観たら、ここまでミッツィーの心情に共感できただろうか。ただのひどい女に見えて自業自得だろってなる。
仮病で呼び出された医師のフランツが往診後、ストック教授に「奥さまは少し疲れています。よく”見て”あげてください」
ミッツィーに翻弄される長身のフランツ、モンテ・ブルーのキャラも優しく、演技が楽しい。

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ストック教授の雇った探偵にまずいところを見られ(時代的に証拠写真なんて無く、メモのみ)誤解からストック夫妻が離婚する事となり
「離婚だなんて無茶だ・・・」と苦悩するフランツ。

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フランツの同僚で人妻シャーロットに思いを寄せるグスタフ医師はあくまで三枚目。演じるクレイトン・ヘイルはちょっとマイケル・ペインっぽい。

ミッツィーに少なからず共感があるのでストック教授と元鞘のハッピーエンドを待ちのぞんでいると、ジョークとしては秀逸なまさかのミッツィーとグスタフ医師の組み合わせ。
ミッツィーは性悪でひどい女という側面で観ている方が実はしっくりくるラストかも。

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今回の鑑賞はエルンスト・ルビッチと澤登翠の共同作品って事だね。

シャーロットとフランツ
ゆで卵とコーヒーの手許だけで見せるキスシーンとか素敵。

ストック教授の朝のゴム体操。無声ならではの可愛らしさ。

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シネマヴェーラ渋谷
2020年9月

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