「生きつづけるロマンポルノ」
「山の手夫人 性愛の日々」1980年 日活 監督:小沼勝
春日流理事長・春日松風は、妻を突然失い、そのショックで失明してしまった、その後、弟子の一人・亜津子が後妻に迎えられ踊りを教えている。松風の一人息子、高志は実母の死以来、家を飛び出し、一人で生活していた。密かに亜津子を慕う高志はそのハケ口を会社の同僚、紀子との愛のないセックスに求めた・・・。
このところ、とても志摩いづみのロマンポルノが観たかったのです。
それは、何故かというと・・・。
我家の小6・Hero-Nが最近のマイブームで秘密戦隊ゴレンジャーのレンタルDVDを1本ずつ借りて繰り返し見ているのですが、この番組のイーグル連絡員役で鹿沼えり(007)と志摩いづみ。(008白川恵美)が出ているんですよね。
鹿沼えりの方はかなり活躍して出番も多いのですが、志摩いづみはあまり登場してくれません。
Hero-Nに「お父さんは008の活躍する回を見たいぞ」と言うと「なんで?」
「うむ、それはね・・・、もうちょっと大きくなったら教えてあげよう・・・」
というわけで「山の手夫人 性愛の日々」
もう、これは志摩いづみの代表作と言っても良いでしょうね。
志摩いづみと言えば和服の裾から見えるふくらはぎと足袋。脱いだらスリムな美乳に汗が煌く。その魅力全てが本作に凝縮されているうえ、ご本人、踊りの名取として日舞を可憐にも激しく舞って見せてくれるのですから、たまりません。
では、本作は志摩いづみを拝むための作品に留まっているかと言えばそうではありません。
義理の息子に言い寄られ、拒否し続けていますが、ついに押されて体を開く。
こういった場合、どの段階で心が傾いたのかがポイントになりますが、そこは男性サイドで作られたポルノ。明らかに、拒否しながらも最初から目線や仕草にエロ光線発揮しまくり。
「1回切り、で2度と私の前に現れないで」と言いながらその一度で完全に虜となってしまい、息子高志の「あなたを苦しめてばかりいました。親父の所に戻ってください」という言葉に「このままがいいの」・・・とまったく男性サイドに出来上がっていて大喜びでございます。
盲目の父親を言いことに食事中に、テーブル下で悪戯を始める高志の変態ぶりポルノチック展開も微笑ましく、ここは笑っちゃいます。
そして、本作、志摩いづみを拝むだけでもポルノ作品として秀逸なだけでもなく、後半に行くにしたがい、メロドラマとしてかなり上質に出来上がっているのが素晴らしいですね。
盲目の春日松風は、若い後家をもらった、たんなるエロ爺いかと思いきや、芸の鬼でもあり、妻に男が出来ている事も芸のこやしになればと、見過ごし(納戸で密会、情事にふける亜津子たちと道成寺の謡を唸りながら廊下を行く松風の演出が秀逸です)妾にうつつを抜かしていた父親かと思えば、母親離れできずにいる息子の事を温かく見守るという、なかなかの人物。
駆け落ちでオーストラリア行きの約束した高志と亜津子だったが、結局会うこともならず、心配して架けてきた高志の電話のベルが鳴りやまない中、一心に踊りを舞う亜津子。
メロドラマってあんまり好まず、なかなか見ないけど、これだけ凝縮されたものは一般映画でもそう、無いんじゃなかろうか。傑作です。
渋谷 ユーロスペース
「山の手夫人 性愛の日々」1980年 日活 監督:小沼勝
春日流理事長・春日松風は、妻を突然失い、そのショックで失明してしまった、その後、弟子の一人・亜津子が後妻に迎えられ踊りを教えている。松風の一人息子、高志は実母の死以来、家を飛び出し、一人で生活していた。密かに亜津子を慕う高志はそのハケ口を会社の同僚、紀子との愛のないセックスに求めた・・・。
このところ、とても志摩いづみのロマンポルノが観たかったのです。
それは、何故かというと・・・。
我家の小6・Hero-Nが最近のマイブームで秘密戦隊ゴレンジャーのレンタルDVDを1本ずつ借りて繰り返し見ているのですが、この番組のイーグル連絡員役で鹿沼えり(007)と志摩いづみ。(008白川恵美)が出ているんですよね。
鹿沼えりの方はかなり活躍して出番も多いのですが、志摩いづみはあまり登場してくれません。
Hero-Nに「お父さんは008の活躍する回を見たいぞ」と言うと「なんで?」
「うむ、それはね・・・、もうちょっと大きくなったら教えてあげよう・・・」
というわけで「山の手夫人 性愛の日々」
もう、これは志摩いづみの代表作と言っても良いでしょうね。
志摩いづみと言えば和服の裾から見えるふくらはぎと足袋。脱いだらスリムな美乳に汗が煌く。その魅力全てが本作に凝縮されているうえ、ご本人、踊りの名取として日舞を可憐にも激しく舞って見せてくれるのですから、たまりません。
では、本作は志摩いづみを拝むための作品に留まっているかと言えばそうではありません。
義理の息子に言い寄られ、拒否し続けていますが、ついに押されて体を開く。
こういった場合、どの段階で心が傾いたのかがポイントになりますが、そこは男性サイドで作られたポルノ。明らかに、拒否しながらも最初から目線や仕草にエロ光線発揮しまくり。
「1回切り、で2度と私の前に現れないで」と言いながらその一度で完全に虜となってしまい、息子高志の「あなたを苦しめてばかりいました。親父の所に戻ってください」という言葉に「このままがいいの」・・・とまったく男性サイドに出来上がっていて大喜びでございます。
盲目の父親を言いことに食事中に、テーブル下で悪戯を始める高志の変態ぶりポルノチック展開も微笑ましく、ここは笑っちゃいます。
そして、本作、志摩いづみを拝むだけでもポルノ作品として秀逸なだけでもなく、後半に行くにしたがい、メロドラマとしてかなり上質に出来上がっているのが素晴らしいですね。
盲目の春日松風は、若い後家をもらった、たんなるエロ爺いかと思いきや、芸の鬼でもあり、妻に男が出来ている事も芸のこやしになればと、見過ごし(納戸で密会、情事にふける亜津子たちと道成寺の謡を唸りながら廊下を行く松風の演出が秀逸です)妾にうつつを抜かしていた父親かと思えば、母親離れできずにいる息子の事を温かく見守るという、なかなかの人物。
駆け落ちでオーストラリア行きの約束した高志と亜津子だったが、結局会うこともならず、心配して架けてきた高志の電話のベルが鳴りやまない中、一心に踊りを舞う亜津子。
メロドラマってあんまり好まず、なかなか見ないけど、これだけ凝縮されたものは一般映画でもそう、無いんじゃなかろうか。傑作です。
渋谷 ユーロスペース