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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「大日本殺し屋伝」

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「殺し屋稼業 次はお前だ!」

「大日本殺し屋伝」1965年 日活 監督:野口晴康

暗黒街の顔役が次々と殺害される事件が発生──。現場にはスペードのエースのカード。残りの顔役たちは、厳重なテストの結果、選りすぐり(?)の殺し屋を集めて警護にあたらせる…。おバカ描写満載、どうみても殺し屋にはみえないコメディアンたちがノリノリで暴れまわるドタバタ喜劇。

大村崑 (センバの松)、土方弘 (ハイネの牧)、 人見きよし (庖丁の辰)、平凡太郎 (ONのカネ) 、白木みのる (チビ) 夢路いとし・喜味こいし (上方の丁・半)という豪華というか微妙というかの喜劇人たちと宍戸錠、郷英治といったアクションスターの共演するドタバタ喜劇とあっては見ておかなくちゃと思ったのだが・・・
もっとも宍戸錠は一流のコメディアンとも言えますよね。

う〜む。これはあまりにもギャグがお寒い。微妙な喜劇役者さんたちの限界なのだろうか・・・。
キャラ設定とか必殺テクの発想なんか面白いはずなんだけどなぁ。弱いんだな。
日活の大日本シリーズってこんな程度なんか。
いとし・こいしのバービー人形を使ったシミュレーションなど、もっと面白くなりそうなんだけど、内容が平凡すぎ。
ゆるめのギャグという意味で癒されると言えなくもないが・・・。

中盤に佐々十郎 (マドロスの銀) 、由利徹 (国定の重治)、佐山俊二 (ポケットのモンキー)、 E・H・エリック (006)と、待ってました!いよいよエースの登場かと身構えたが、出演時間も短く、こちらも空振り。コメディアンのせいではないようです。
もっとバカバカしくなれば良いんだけど・・・。原作・花登筐の限界か。

平凡太郎の野球狂がキャラとして面白い。
ON金田にジャイアンツ帽というのが気に入らないが当時の野球事情からいえば仕方のないところなんでしょう。

自身のキャラを全開に出して、ギャグも駆使しているのは大村崑という事になりましょうか。ズッコケ殺し屋・センバの松に弟分となり、「兄貴、兄貴」と慕う宍戸錠(実は腕の立つエースのジョー)は良かった。

空振り続くきのお寒いギャグの中で最後に発した平凡太郎の一言
「この映画始って初めて警察が来た」にやっと・・・。
こっちもこの映画始って初めて笑えた。サヨナラホームラン!
目出度し、目出度し。

ラピュタ阿佐ヶ谷


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