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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「短編集 さりゆくもの」

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「短編集 さりゆくもの」2020年 ぴんくりんくフィルム 企画:ほたる

映画監督としても活動する女優・ほたるの呼びかけで集まった多彩な顔ぶれの監督たちによるオムニバス映画。
ほたるが自身の出演作の撮影中に急逝した渡辺譲監督の出征した兄のエピソードにインスパイアされ、同作の残りの35ミリフィルムで撮りあげた「いつか忘れさられる」、小野さやか監督が2011年に撮影したドキュメンタリー「八十八ヶ所巡礼」、山内大輔監督が醜い痣のある女を主人公に描いたホラー「ノブ江の痣」、8ミリ映画を撮り続ける映像作家・小口容子監督の「泥酔して死ぬる」サトウトシキ監督が2019年に急逝した櫻井拓也主演で描いた「もっとも小さい光」の5本で構成。

撮りあげた短編映画をなんとか劇場公開しようと、同様テーマとした4編との短編集に企画したほたる。
来場者全員に漏れなくカラー豪華6頁パンフ配布される親切企画でした。ちなみにパンフは2週目になると別ヴァージョン。

「いつか忘れさられる」監督:ほたる



短編でありながらカラー無声のフィルム撮影という大胆な挑戦。現代カラー無声はスマフォの文字も字幕の役割果たす。食事シーンが印象的で奥の部屋では無音の嗚咽。
祷キララのセーラー、ほたるのダウンベスト。





「八十八ヶ所巡礼」監督:小野さやか



四国お遍路で出会った片目に障害を持つ山田さんは人の良い愛妻家で律儀にお遍路。そのドキュメント。
しかし、彼のその後はご利益どころか…息子夫婦も良き人でほっこりだが実はブラック。現在へ繋ぐコマ落し映像と音楽が良かった。

「ノブ江の痣」監督:山内大輔



いつものピンクメンバーで山内ワールド、そこからピンク要素を排除すると。。可児キラーの上行く三沢・森羅万象愛。これを土台に長編ピンク作って欲しい。
土肥良成の特殊造形美術堪能。予算度返し奉仕?

「泥酔して死ぬる」監督:小口容子



オムニバスの中にこういうの入れてくるセンス大事。監督の大胆ベッドシーンと棒読み破壊力にワロタ。小田嶋おじさんの著書も登場。泥酔通り越してLSD的アニメーションまで。

「もっとも小さい光」監督:サトウトシキ



「さりゆくもの」のこのテーマで櫻井拓也主演作。撮ってあるのね。
ネックウォーマーの似合う夭折惜しい役者さん、かあちゃんにほたる。誰しも心当たりのある母親への嫌悪。反抗的で素直になれない未成長なダメ・アルバイターだが、かあちゃんの方にもそれなりのダメ理由があって。短編集掉尾を飾るに相応しいラストシーン。





2021年2月
新宿K’sシネマ

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