「小林信彦プレゼンツ これがニッポンの喜劇人だ！」
「雲の上団五郎一座」1962年 東宝 監督：青柳信雄
エノケン座長率いる落ち目の旅回り一座に新しい演出家が加わり大当たりを連発。「勧進帳」「娘道成寺」「カルメン」等を喜劇に変えた劇中劇の見事な、まさにエポックメイキング的傑作。伝説の由利徹＆八波むと志＆のり平による歌舞伎パロディ「源治店」もお見逃しなく！豪華メンバー勢揃いで、中でも小難しい理屈を並べる演出家・フランキー堺が可笑しい。
必修科目再履修。
動ける喜劇人。エノケンからフランキー堺への変遷が少しせつない。
前半のマンガのような墓場追っかけも良いけどやっぱり劇中演劇だよね。
「母恋坂」「娘道成寺」「勧進帳」「玄治店」から「カルメン」まで。元ネタ見てなくても本作で名シーンを知ったもんだ。
三木のり平の与三郎と八波むと志の蝙蝠安は何度見ても面白い。
アチャコのなんちゃって中気も爆。
今回上映無かったけど続編も再履修したいな。
