「秋の新東宝祭り」
「スター毒殺事件」1958年 新東宝 監督:赤坂長義 デジタル
婚約者の真理(万里昌代)を芸能界に入れたのが仇となり、ライバルに奪われた映画スターの天知茂「真理は僕のものだ!イヤだイヤだイヤだあ!!」と泣き叫び、錯乱した挙句トンでもないことを仕出かす天知先生。そのくせに三原葉子のお色気攻撃にクラクラするのにも苦笑。江見渉、沼田曜一、江川宇礼雄らベテラン勢が脇を固める。
万里昌代との青春イチャイチャが可愛い天知茂の振られっぷり!
恋人でソフィア・ローレン似の万里昌代を映画の世界に紹介して自分同様スターにしようとするが、ドンファンのスター江見俊太郎に奪われてしまう。
鍵のかかっていないホテルの部屋に入り万里と江見の同衾を目撃、失意で車にエンジンかけるとガタっと傾き、カメラはそのまま斜めのまま埠頭で「俺のマリ!そんななの嫌だー」と慟哭するのだ。
谷間強調で迫る三原葉子。万里一筋の天知はあまり相手にしてない様子だったが失恋の慰めで二人でルンルン失踪旅行。
ついに犯行に及んでしまった天知茂の家を訪れた万里昌代、上着を脱がすと何故かネグリジェのようなかっこうになってる。スクリプター甘チェック。
天知茂のキャラ故にツッコミどころ多いサスペンス劇が楽しい。
シネマヴェーラ渋谷
2021年10月
↧
「スター毒殺事件」
↧