「コレクティブ　国家の嘘」

「コレクティブ　国家の嘘」2019年　羅・盧・独　監督：アレクサンダー・ナナウ
Colectiv

2015年10月、ブカレストのクラブ「コレクティブ」でライブ中に火災が発生し、死者27名、負傷者180名を出す大惨事となった。さらに、命を取り留めたはずの入院患者が複数の病院で次々と死亡、最終的に死者数は64名にまで膨れ上がった。調査に乗り出したスポーツ紙の編集長は、事件の背後に製薬会社と病院経営者、政府関係者の巨大な癒着が隠されていたことを突き止める。ジャーナリストたちは命の危機を感じながらも、真相を暴くため進み続ける。一方、報道を目にした市民の怒りは頂点に達し、内閣はついに辞職。正義感あふれる新大臣は、腐敗まみれのシステムを変えるべく奮闘するが……。



コロナ禍を経ても一向に投票率が低いのは沢山の要因が考えられるがジャーナリズムの劣化もその一つ。本作でルーマニアを見る限りそこんところは日本よりまともそうだと思ったが追及してるのはスポーツ紙ではないか。
緊急で内閣が倒れ若き保健相が奮闘するも・・・
結局投票率が上がらず元へ。
医療は生命に直結する事だけど実際に身に降りかかるまでは他人事なの。大衆とはいったい何物なのか。「どうでも良いです、お任せします」の民意に暗澹。現在進行ドキュメント。



作品は途中からドキュメンタリーだという事を忘れてしまうような撮り方。潜入して撮り続ける凄み。



渋谷　シアター・イメージ・フォーラム
2021年11月