「偶然と想像」

「偶然と想像」2021年　配給：Incline　監督：濱口竜介

濱口竜介監督の「偶然」と「想像」をモチーフにした短編3話オムニバス。2021年・第71回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、銀熊賞（審査員グランプリ）を受賞。


第一話　「魔法（よりもっと不確か）」
親友が「いま気になっている」と話題にした男が、2年前に別れた元カレだったと気づく。


古川琴音の芽衣子の全てを破壊する結果を招く「想像」が痛快で良い。現実は無難にやりすごしたが、この後ずっと秘密を抱えたまま親友と付き合っていく。芽衣子のキャラで可能なのかしら。古川琴音の顔種と声質と発音、演じる気○がい性にゾクゾク。


コトネストを名乗るには自分は気が多すぎて資格ないが、好きな顔種ではある。声も発音もとてもヤバい。おそらく今後も注目していくだろう。




第二話　「扉は開けたままで」
50代にして芥川賞を受賞した大学教授に落第させられた男子学生が逆恨みから彼を陥れようと、女子学生を彼の研究室を訪ねさせる。


可笑しみとセクシャリティがあり良い。
教授で芥川賞作家の渋川清彦の棒読みは狙いだろう。教授の思考や原理が俗で無く理解の外。芥川賞の才能や、森郁月の奈緒にポジティブなアドバイスを自然とできる事さえギャグかと。森郁月エロい。甲斐翔真のセフレ青年がクズ。




第三話　「もう一度」
仙台で20年ぶりに再会した2人の女性が、高校時代の思い出話に花を咲かせながら、現在の置かれた環境の違いから会話が次第にすれ違っていく。

二十年前の記憶、薄らぎ過ぎ。
実際そういう人は多い。きっと認知症にはならない。
エスカレーター行き来する絵が良い。
占部房子が本物にしか見えないのスゴい。



三話ともガチの女性映画でそれなりに楽しめたが。。。



渋谷　ル・シネマ
2021年12月

おまけ
とかなとか言ってたらこれだよ。
カネボウ アリィー 世界を想う。美しさつづく。