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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「ストロンボリ」

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「神話的女優」

「ストロンボリ」1949年 米 監督:ロベルト・ロッセリーニ
Stromboli, Terna Di Dio

難民キャンプで出会い結婚した男の故郷ストロンボリ島にやってきたカーリンは、貧しさや村人との軋轢に苦しみ・・・。都会から溶岩の島に嫁に来たカーリンが「私は文明社会の女よ」「帰りたい、帰りたい」と苦しんだあげく、とんでもまい行動に出る!バーグマンを徹底的にいたぶるロッセリーニの演出が凄い問題作。噴火スペクタクルやマグロ漁のシーンが圧倒的迫力で迫る。



イングリット・バーグマンとロベルト・ロセリーニの訳あり一本で期待したんだがなぁ。。

鉄条網越しプロポーズで結婚したものの…。イングリット・バーグマンのこんなはずじゃ無かった大冒険。
島に着くなり、「もう無理っ」てなってる拒絶感は、覚悟はしてきたけど予想を遥かに上回る酷さって感じじゃなくて全く予想もしてなかった感じ。
文化、価値観、言葉の違い、閉鎖排他的な村人たちの視線、夫は真面目で愛してくれるけど理解はしてくれない。

美貌の嫁バーグマンがデカいので異形感が良い。これに関しては嫁が異形でも村人が異形でもどちらでも良い。
そんな嫁も少しづつ生活に慣れ光を見出すのかと思いきや…。結局成長も変化も無く終始脱出したいで最後は神にすがって終わる。なんなの?

助けてもらいたい一心で神父さんや灯台守の青年に色目を使うがバーグマンの美を持ってしても神父さんは聖職に徹してるし、灯台守も仕事を放り出して助けてはくれずラストの無謀な単独火山越えへ。



映画としては人物の心の有り様よりもマグロ漁や火山噴火の迫力が見どころ。
漁の時とかの島の土着的な歌が良い。
そして勿論バーグマンのブロンド巨乳美。





シネマヴェーラ渋谷
2021年11月

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