「2022ラストショー〈ピンク四天王〉」
「ラストショー亀有名画座」1999年 製作・脚本・撮影・演出:藤本友徳
1999年2月末日。東京の下町から映画館の灯が消えた。成人映画専門の上映館として多くの人々に愛されていた亀有名画座。ピンク四天王をはじめ、支配人の今井氏と縁のある映画人や有志一同は、ラストショー上映のために集まった。何も見返りを求めず、映画を愛し、人を愛した若者たちの、かけがえのない青春と純情の記録である。
映画全盛時、亀有に8館あった映画館も亀有名画座だけになり、ピンク映画の興行に切替苦しい経営の中頑張って来た。閉館の最終的理由は都による道路拡張工事。今井支配人と奥様。年齢的な疲れもあり2月23日の通常上映で締めようと思っていた。それをPGの方に零すと、ピンク四天王らに声をかけ、2月24日から28日の5日間、オールナイトも含め43本、映画を愛した人たちの運営でラストショー上映が行われた。
名画座。かなり悲劇的で寂しい最後を迎える小屋も少なくない中、支配人も興行者冥利と言っていたが、どんだけ愛された映画館だったんでしょう。ドキュメンタリーとしてもとてもカッコ良い。
40凸凹の四天王、撮る側の監督さんが被写体としてカッコいいんだな。還暦を越えた4人。変わらない部分と変わった部分。明らかに変わったのはルックス。当時の戦闘モード的なギラギラ感、熱さが良い。同時期の「~Hと哲学の交錯~」でインタビュー受けてたやつより3割増しくらいカッコ良かった。「悪女」歌い出す瀬々さんはともかくとしてね・・・w
伊藤猛がパンを売りに来る客席だなんて。。
同時代を生きる者だが、当時映画なんて年に2,3本しか見ない人だったので、存在は知っていたが、亀有名画座に足を踏み入れた事はない。
ビールケースにダンボール貼りつけた補助席。立ち見客。このイベントに立ち会われた人々は同世代から年下のピンク映画ファンであろうが、小屋の場末感も相まって、見ているうちに60年代のドキュメント?先輩方の記録のような錯覚を覚えた。映画好きという意味では確かに先輩方なんだが。
さりゆく場所の記録と記憶。
さりゆく人
会える時に会っておけた人、会えなかった人。
さりゆく場
行ける時に行けた処、行けなかった処。
往々にして人より場の方が寿命は短い。 存続して欲しい処。沢山あるね。
川瀬スタンプ4個で無料鑑賞。良いものを見せて頂いた。
宇宙エース型ヘアスタイルの村上ゆうLOVE
未鑑賞作品多いな。今では観ることの敵わぬ作品もあるかも、だけど片っ端から観たいっす!
新宿K’sシネマ
2022年2月