「赤いランプの終列車」

「添えもの映画百花繚乱　SPパラダイス　日活篇」

「赤いランプの終列車」1958年　日活　監督：小杉勇

ローカル線の車掌・春日八郎はうっとりするような美声の持ち主。自称大興行師におだてられ、歌手を目指して上京するが----。歌謡生活十周年を記念してキングの人気歌手が勢揃い。金田正一投手の友情出演も話題に。



ダメ男興行師・岡田真澄にやけに思い入れのある旧知の友白木マリの楽しいやりとりを中軸に、平尾昌晃、三船浩など歌手出演。



歌手として成功した車掌、春日八郎。
親の借金のためお嫁に行く惚れた女のお富さん、久しぶりの再会を期待してたが、それは無かった。

またしても国鉄スワローズ金田正一が実名ゲスト出演。古き良き時代の映画とプロ野球スターの関係。
.
キングの人気歌手も良いけれど、個人的に注目は、春日八郎リサイタルの司会で宮城けんじ。名調子を聞かせるが、残念ながら引きの絵だけでカメラは寄らない。

リサイタルには岸信介から花輪も届く盛況 ぶり。おじいちゃんの代から人気者の政治利用はお家芸か、と嫌な気分になる。
映画は面白いのにねー。



ラピュタ阿佐ヶ谷
2022年8月