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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「女嫌い」

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「吉田輝雄 ハンサム・イヤーズ」

「女嫌い」1964年 松竹 監督:市村泰一 35mm

真面目で堅物を通してきた専務・笠置衆は、何を血迷ったか元社員で今はバーに勤める香山美子に浮気心を起こしてしまう。ところが香山のヒモと称する三上真一郎が乗り込んできたからさあ大変!何とかバレずにと親友の三木のり平や娘婿の吉田輝雄を巻き込んでの大騒ぎ。笠置衆が若い女と浮気をするというちょっと珍しい喜劇。吉田は妻に誤解されそうになりつつも義父のために奔走する役をコミカルに演じている。



ポスターヘッドコピー
細君もあきれるカタブツが、突然起した出来ごころ!
製鋼会社の専務原(笠置衆)と、料亭経営に失敗して今は無職の大口(三木のり平)は、昔からの親友だ。原には、浅間山の地震測候所に勤める堅物の信一(勝呂誉)という息子がいるが、母親正子(轟夕起子)のすすめも効なく、女性には興味がもてない。が、大口の娘自動車セールスマンの則子(倍賞千恵子)は幼馴染の信一を愛していた。
三十何年間堅物で通した原は、以前会社の庶務課に勤め、今は新宿のバーへ勤める渡辺ルミ(香山美子)に会ってふと浮気の虫を起した。京都出張に同伴した彼は、思いがけずルミのヒモと称するパラシュートの健に脅かされ、あわてた原は大口や長女啓子(小畠絹子)の婿前川(吉田輝雄)の助けを借りてきりぬけたが、前川の下宿を訪れたルミのために、啓子が実家へ泣いて帰ったことから、正子に事件の全てを知られてしまった。大口は一連の事を自分の話として原の危機を救ったが正子からの信用はまるつぶれ。則子の気持を知ってるだけに人のいい大口もまいった。今度は大口にすがりつかれた原は、ついに正子の前に手をついてすべてを告白した。驚いた正子だが、夫のようすをみていると憎む気持になれず夫を許した。



堅物、聖人と言われる鉄鋼会社専務さんがバーの女と京都出張ご同伴で火傷。笠置衆が面白くて褪色フィルムも気にならない良質コメディ。
さらに香山美子。「以前庶務課でお世話になっていました」と爽やかに登場、専務さんと再会するとバリバリのバー勤めで、再々会。ヒモとグルの美人局と思いきや、完全にヒモを牛耳る姐さんで、「楽しければ良い、ケ・セラ・セラ」と笠置衆の娘婿・吉田輝雄まで翻弄する。



後半三木のり平の人情展開を経て、笠置衆が素直に謝り治まるが家族の中に変革が起きたw
妻と娘が「京都旅行したい」と言い出しキョドってテレビ点けるとダンスホールシーン「パパ、どっか連れてって」に慌てて消すなど小ネタ楽し。

地震計を揺さぶりいたずらする倍賞千恵子の雪中ドライビング。研究に没頭する純情勝呂誉が可愛い。


アツアツ夫婦、吉田輝雄は急な義母・轟夕起子の来訪にセーターを後ろ前に着たまま応対というベタなコメディを演じる。

三木のり平の愛人に藤間紫。原家の末弟で家庭革命を唱える設楽幸嗣が何気にポイント。



シネマヴェーラ渋谷
2022年10月

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