「ソヴィエト&ジョージア映画特集」
「タシケントはパンの町」1968年 ソ 監督:シュフラト・アッパーソフ
革命後の内戦でひもじい思いをする家族のために、ミーシャはパンや小麦が豊富だという遥か遠くの街タシケントを目指す。デッキや屋根の上まで乗客が鈴なりの列車に飛び乗り、反革命派の残党から逃れてたどり着いたタシケント。少年がそこで体験する出来事と苦い現実とを描いた児童文学の映画化。
大地と貧困と汽車という組み合わせは名画、名シーンに十分に揃った条件だが、当時、革命後のソ連の貧困を凄まじいまでに表現していて凄い。
目に映る映像の美しさを感じれば感じるほど、ふと現実の厳しい問題が想起され驚愕するわけだが、本作の原作となるA.ネビェーロフの児童文学は著者の実体験を元にした自伝的作品との事。
ボロを着た上、汽車の煤で真っ黒けの少年が可愛く、名演。
ミーシャは飢えに苦しむ弟2人と母のために友達のセリージャとともに僅かな金銭、交換品を手にタシケントに向かうことを決心。反革命派の残党の男に母ともども命を狙われたり。
遥かタシケントへの道中では、セリージャが飢えから体調を崩し死亡。
次に知り合ったウズベク人の子供、ウスレムと行動を共にする。
赤軍兵に変装した反革命派残党男との再会。身元を知っているミーシャはまたも命を狙われるが、残党男は列車から転落死。
到着したタシケントでは空腹からパンを盗もうとして警察につかまるウスレム。ミーシャはウズベキスタンの老人に助けられ匿われる。
大地主の農場で働くミーシャ、収穫を終えても地主は賃金を払ってくれない。親切なウズベキスタン老人たちからのカンパで故郷に向かい無事にたどり着いた家では、既に弟たちは死んでおり、母も瀕死。やがて命の火が消える。
シネマヴェーラ渋谷
2020年3月
「タシケントはパンの町」1968年 ソ 監督:シュフラト・アッパーソフ
革命後の内戦でひもじい思いをする家族のために、ミーシャはパンや小麦が豊富だという遥か遠くの街タシケントを目指す。デッキや屋根の上まで乗客が鈴なりの列車に飛び乗り、反革命派の残党から逃れてたどり着いたタシケント。少年がそこで体験する出来事と苦い現実とを描いた児童文学の映画化。
大地と貧困と汽車という組み合わせは名画、名シーンに十分に揃った条件だが、当時、革命後のソ連の貧困を凄まじいまでに表現していて凄い。
目に映る映像の美しさを感じれば感じるほど、ふと現実の厳しい問題が想起され驚愕するわけだが、本作の原作となるA.ネビェーロフの児童文学は著者の実体験を元にした自伝的作品との事。
ボロを着た上、汽車の煤で真っ黒けの少年が可愛く、名演。
ミーシャは飢えに苦しむ弟2人と母のために友達のセリージャとともに僅かな金銭、交換品を手にタシケントに向かうことを決心。反革命派の残党の男に母ともども命を狙われたり。
遥かタシケントへの道中では、セリージャが飢えから体調を崩し死亡。
次に知り合ったウズベク人の子供、ウスレムと行動を共にする。
赤軍兵に変装した反革命派残党男との再会。身元を知っているミーシャはまたも命を狙われるが、残党男は列車から転落死。
到着したタシケントでは空腹からパンを盗もうとして警察につかまるウスレム。ミーシャはウズベキスタンの老人に助けられ匿われる。
大地主の農場で働くミーシャ、収穫を終えても地主は賃金を払ってくれない。親切なウズベキスタン老人たちからのカンパで故郷に向かい無事にたどり着いた家では、既に弟たちは死んでおり、母も瀕死。やがて命の火が消える。
シネマヴェーラ渋谷
2020年3月