「ウクライナの大地から」
「誓いの休暇」1959年 ソ 監督:グレゴーリ・チュフライ
Баллада о солдате
戦場で偶然たてた手柄の褒美に、6日間の休暇をもらった少年兵のアリョーシャ。2日もあれば母の待つ故郷に帰れたはずが・・・。故郷に心躍らせる少年の健気さ。やっと会えた息子を戦場に送り返さなければならない母の苦しみが戦争の不条理と残酷さを浮かび上がらせる。宮崎駿監督もお気に入りだという、反戦映画の名作。
宮崎駿監督もお気に入りは余計だと思うけど、確かに反戦映画の名作。
冒頭で大地に立つ、帰らぬ息子を待つ母の姿。
その直前の行程で何やら楽しそうにおしゃべりする年頃の娘たちとすれ違うのがとても良い。
時間を遡り、アリョーシャ(ウラジミール・イワショフ)の偶然の手柄という戦闘シーンから故郷への苦難の道が描かれる。
戦場シーンでは戦車と大地がひっくりかえる大胆なカメラワークも。
偶然の手柄が良い。勲章なんかより母の元へ帰郷を望むのが自然で良い。
最初に出会った負傷兵のネガティブ思考の末の妻との再会にホロリ。
貨物列車でのロードムービー。勿論、旅は一筋縄では行かず。2日もあればたどり着くはずの故郷が遠い。
ヒロイン少女シューラ(ジャンナ・プロホレンコ)との出会いが最悪。
好青年アリョーシャへの誤解は恐怖心からだが、ヒロインの第一印象は可愛くも美しくもない。
それでも道中の物語に引き込まれるうちに可愛くも見えてくる。
戦線で見知らぬ兵から託された石鹸。銃後の家族の現実。
時間の浪費から母親と一瞬しか会う事ができず、トンボ帰り。
急展開で会えた安堵も冒頭で戦死を知る観客に突き付けられる得も言われぬ感情。
優れた反戦映画を多く排出しているのは実はロシアであるという事。。。
シネマヴェーラ渋谷
2022年6月
「誓いの休暇」1959年 ソ 監督:グレゴーリ・チュフライ
Баллада о солдате
戦場で偶然たてた手柄の褒美に、6日間の休暇をもらった少年兵のアリョーシャ。2日もあれば母の待つ故郷に帰れたはずが・・・。故郷に心躍らせる少年の健気さ。やっと会えた息子を戦場に送り返さなければならない母の苦しみが戦争の不条理と残酷さを浮かび上がらせる。宮崎駿監督もお気に入りだという、反戦映画の名作。
宮崎駿監督もお気に入りは余計だと思うけど、確かに反戦映画の名作。
冒頭で大地に立つ、帰らぬ息子を待つ母の姿。
その直前の行程で何やら楽しそうにおしゃべりする年頃の娘たちとすれ違うのがとても良い。
時間を遡り、アリョーシャ(ウラジミール・イワショフ)の偶然の手柄という戦闘シーンから故郷への苦難の道が描かれる。
戦場シーンでは戦車と大地がひっくりかえる大胆なカメラワークも。
偶然の手柄が良い。勲章なんかより母の元へ帰郷を望むのが自然で良い。
最初に出会った負傷兵のネガティブ思考の末の妻との再会にホロリ。
貨物列車でのロードムービー。勿論、旅は一筋縄では行かず。2日もあればたどり着くはずの故郷が遠い。
ヒロイン少女シューラ(ジャンナ・プロホレンコ)との出会いが最悪。
好青年アリョーシャへの誤解は恐怖心からだが、ヒロインの第一印象は可愛くも美しくもない。
それでも道中の物語に引き込まれるうちに可愛くも見えてくる。
戦線で見知らぬ兵から託された石鹸。銃後の家族の現実。
時間の浪費から母親と一瞬しか会う事ができず、トンボ帰り。
急展開で会えた安堵も冒頭で戦死を知る観客に突き付けられる得も言われぬ感情。
優れた反戦映画を多く排出しているのは実はロシアであるという事。。。
シネマヴェーラ渋谷
2022年6月