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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「雨月物語」

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「大映創立80周年記念企画 大映4K映画祭」

「雨月物語」1953年 大映 監督:溝口健二

巨匠・溝口健二の代表作で、戦乱の中で世俗の欲に翻弄される人々を幽玄な映像美で描き、多くの映像作家に影響を与えた世界的名作。上田秋成の読本「雨月物語」に収録された「浅茅が宿」「蛇性の婬」の2編にモーパッサンの短編「勲章」を加え、川口松太郎と依田義賢が脚色、宮川一夫が撮影を手がけた。
戦国時代、琵琶湖北岸の村。戦乱の到来を機に大儲けを狙う陶工・源十郎と、侍として立身出世を夢見る義弟・藤兵衛は、それぞれの家族を連れて舟で琵琶湖を渡り都を目指す。旅の途中、源十郎の妻子は戦火を怖れて引き返し、藤兵衛は妻を捨てて羽柴勢に紛れ込む。やがて源十郎は、若狭と名乗る妖艶な美女から陶器の注文を受け、彼女の屋敷を訪れるが……。



言わずと知れた邦画の大傑作で動く絵として遠近や構図は今見ても見事。

原典にまともに当たった事は無いが、上田秋成の人気読本は基本さほど面白くないのではないかと思っていた。それは何度も何度も映画や芝居にされてる事を聞かないから。
「浅茅ヶ宿」「蛇性の婬」から創作された物語は良かった。川口松太郎が脚本の一人。

京マチ子の姫メイクが印象的。その後の京マチ子の方がいくらでも魅力を感じられるもんだが、この人の原点はここにあるのではないか。



1953年作だから契を結ぶ床や混浴シーンは巧みに逃げているが京マチ子は妖艶。これ、ロマポやピンクで誰かリメイクしてないの?





湖を水戸光子船頭で行く舟のシーンの幽玄美にゾクゾクした。海賊に襲われた舟と出会い、いったん引き返し田中絹代と子を置いて再び旅立つが、省略してすぐに目的の地に着いちゃう。もう一回舟旅見たかった。
この水戸光子もかなり良い。亭主が出世欲に躍起になってる間に武者たちに穢されて娼婦に落ちる。





森雅之が死相が出ていると祈祷師に祠に連れて行かれる。どんなお祓いするのか楽しみにしてたらまた省略。

懲りず幽的が見えてしまう森雅之。

怪談としての魅力や娯楽性に難点があるとも思えないが、なんでピンクリメイクされないのかしら。

甲斐荘楠音が風俗考証を担当している。

















「雨月物語 若妻の祟り」



角川シネマ有楽町
2023年2月

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