「ドキュメント サニーデイ・サービス」2023年 SPACE SHOWER FILMS 監督:カンパニー松尾
2023年にCDデビュー30周年を迎えたロックバンド「サニーデイ・サービス」のドキュメンタリー。
1992年に曽我部恵一と田中貴らを中心に結成されたサニーデイ・サービス。94年にメジャーデビューを果たし、翌95年にはファーストアルバム「若者たち」を発表。その後、怒涛の楽曲制作と突然の解散、ソロ活動、インディレーベル設立、再結成、そしてメンバーとの死別や新メンバー加入など、波乱万丈な道を歩んできた。
去年ライブフェス・WIND PARADE前にフィッシュマンズの映画を観たのが大正解だったので今年も参戦予定のWIND PARADE前にサニーデイ・サービスの映画観に行った。
30年を迎える大御所バンドだが彼らがデビューした90年代~2000年代はJ-POP、ROCK、まったく門外の人だったので存在を知ったのはつい最近の事なのであります。
曾我部恵一、名前だけはなんか聞いたことあるけど最初に認識したのは3年前、カネコアヤノが出演した番組「SONG LIST」だった。
その時曾我部氏は短髪・丸眼鏡の気のいいお兄ちゃんという感じだった。カネコアヤノが「弾語りやる人で一番尊敬している人」と言っていて、サニーデイ・サービスのギター・ヴォーカルの人だと知ったのである。
そうなればYOU TUBEやサブスクでサニーデイ・サービスを聴いてみるよね。結果「ふ~ん」って感じ。「セツナ」のMVの廣田朋菜がちょうど映画で見たことあって良いなと思った程度か。
そうこうするうちにカネコアヤノとサニーデイ・サービスの対バン企画などがあったが、スルー。YOU TUBEに上がった映像を見ると風貌が「SONG LIST」から大きく変わって髭長髪のムサっくるしいおっさんになっていて好感度ダダ下がり。
そんなサニーデイ・サービスのライブに漸く遭遇したのが昨年のLaura day romanceとの対バン。脱退した川島くんが大好きなバンドなんだとか。Laurasのバンド命名には意識してか無意識だかサニーデイ・サービスの名前が頭の片隅にあった事は容易に想像できるだろう。
この時の爆音ライブでド肝抜かれた。音源で聴いてるよりライブの方が良いバンドは数々あるけれど、こんなに音源とのギャップを感じるカッコ良いバンドは珍しいんじゃないかな。一気にお気に入りになった。
そんなわけでその30年に思い入れ皆無なので知らない事を多く知れて良かった。
若き日の曾我部さんは目付きがヤバイ感じ。でも昭和のヤング番組を模した「青春賛歌」のMVは良いね。
初代のドラムが亡くなっている事も知らないド素人。この丸山晴茂という人がなかなかの猛者で、もっとぶっ飛んだ映像残ってなかったのかしら?なんて。
ベース担当の田中貴はいつも男前だな。新加入の大工原幹雄のドカドカなドラム。
そしてこの爆音バンドの魅力はやはり曾我部氏のヴォーカルにあるように思う。ライブで爆音の中、比較的しっかり歌詞が聞き取れるのは良い。
坂出凱旋ライブの模様とか、桜咲く穏やかなお濠にむさくるしいオッサンがボートに揺られる絵が良い。
曾我部恵一は実際どんな人か知らないが、映像やライブで見る限りとても人の良さそうなオッサンなのである。人柄が出ている映画でもあった。
しかし、映画の記憶がぶっ飛ぶほどになったのはこの日企画されていた曾我部恵一のミニ弾語りライブ。カネコアヤノも尊敬するという弾語りを初めて体感。
曾我部さんはつい数日前までコロナ感染のためいくつかのライブを休んでいたので、この日聴けた事は更に嬉しく思う。
八月の息子 / 若者たち / 24時のブルース / One Day
中でも夏後半を思わせるOne Day がとても沁みて(ご本人もお気に入り)帰路、渋谷の熱帯夜が何気に爽やかであった。
WIND PARADE2023は2日目のトリです!楽しみ。
曽我部恵一
田中貴
大工原幹雄
丸山晴茂
渋谷 シネクイント
2023年8月
2023年にCDデビュー30周年を迎えたロックバンド「サニーデイ・サービス」のドキュメンタリー。
1992年に曽我部恵一と田中貴らを中心に結成されたサニーデイ・サービス。94年にメジャーデビューを果たし、翌95年にはファーストアルバム「若者たち」を発表。その後、怒涛の楽曲制作と突然の解散、ソロ活動、インディレーベル設立、再結成、そしてメンバーとの死別や新メンバー加入など、波乱万丈な道を歩んできた。
去年ライブフェス・WIND PARADE前にフィッシュマンズの映画を観たのが大正解だったので今年も参戦予定のWIND PARADE前にサニーデイ・サービスの映画観に行った。
30年を迎える大御所バンドだが彼らがデビューした90年代~2000年代はJ-POP、ROCK、まったく門外の人だったので存在を知ったのはつい最近の事なのであります。
曾我部恵一、名前だけはなんか聞いたことあるけど最初に認識したのは3年前、カネコアヤノが出演した番組「SONG LIST」だった。
その時曾我部氏は短髪・丸眼鏡の気のいいお兄ちゃんという感じだった。カネコアヤノが「弾語りやる人で一番尊敬している人」と言っていて、サニーデイ・サービスのギター・ヴォーカルの人だと知ったのである。
そうなればYOU TUBEやサブスクでサニーデイ・サービスを聴いてみるよね。結果「ふ~ん」って感じ。「セツナ」のMVの廣田朋菜がちょうど映画で見たことあって良いなと思った程度か。
そうこうするうちにカネコアヤノとサニーデイ・サービスの対バン企画などがあったが、スルー。YOU TUBEに上がった映像を見ると風貌が「SONG LIST」から大きく変わって髭長髪のムサっくるしいおっさんになっていて好感度ダダ下がり。
そんなサニーデイ・サービスのライブに漸く遭遇したのが昨年のLaura day romanceとの対バン。脱退した川島くんが大好きなバンドなんだとか。Laurasのバンド命名には意識してか無意識だかサニーデイ・サービスの名前が頭の片隅にあった事は容易に想像できるだろう。
この時の爆音ライブでド肝抜かれた。音源で聴いてるよりライブの方が良いバンドは数々あるけれど、こんなに音源とのギャップを感じるカッコ良いバンドは珍しいんじゃないかな。一気にお気に入りになった。
そんなわけでその30年に思い入れ皆無なので知らない事を多く知れて良かった。
若き日の曾我部さんは目付きがヤバイ感じ。でも昭和のヤング番組を模した「青春賛歌」のMVは良いね。
初代のドラムが亡くなっている事も知らないド素人。この丸山晴茂という人がなかなかの猛者で、もっとぶっ飛んだ映像残ってなかったのかしら?なんて。
ベース担当の田中貴はいつも男前だな。新加入の大工原幹雄のドカドカなドラム。
そしてこの爆音バンドの魅力はやはり曾我部氏のヴォーカルにあるように思う。ライブで爆音の中、比較的しっかり歌詞が聞き取れるのは良い。
坂出凱旋ライブの模様とか、桜咲く穏やかなお濠にむさくるしいオッサンがボートに揺られる絵が良い。
曾我部恵一は実際どんな人か知らないが、映像やライブで見る限りとても人の良さそうなオッサンなのである。人柄が出ている映画でもあった。
しかし、映画の記憶がぶっ飛ぶほどになったのはこの日企画されていた曾我部恵一のミニ弾語りライブ。カネコアヤノも尊敬するという弾語りを初めて体感。
曾我部さんはつい数日前までコロナ感染のためいくつかのライブを休んでいたので、この日聴けた事は更に嬉しく思う。
八月の息子 / 若者たち / 24時のブルース / One Day
中でも夏後半を思わせるOne Day がとても沁みて(ご本人もお気に入り)帰路、渋谷の熱帯夜が何気に爽やかであった。
WIND PARADE2023は2日目のトリです!楽しみ。
曽我部恵一
田中貴
大工原幹雄
丸山晴茂
渋谷 シネクイント
2023年8月