大友良英 PITINN 年末4デイズ8連続公演 Daytime Special

大友良英年末企画
新宿PIT INNのこの企画は毎年恒例になっているらしい。
8連続公演のうち選りすぐり、史上初の仕事納めを早めに切り上げての27日と28日の昼の部を予約した。

大友良英に関しては「あまちゃん」の主題曲など作曲面で有名なのと、NHK-FMで紗理の裏番組「ジャズ・トゥナイト」のパーソナリティでもあるわけだが、一番興味を引いたのは2022年3月5日新宿での反戦集会NO WAR 0305。これは生配信で見ていたのだけど新宿の街で轟音ノイズを聞かせた大友良英が良かったのだ。ノイズに紛れさせて「ソング・フォー・チェ」のフレーズを弾いていた。
その大友良英が新進気鋭の若手（といってもそろそろ中堅の区域に入ってくるのかな）石若駿、松丸契とのトリオ編成。



大友良英 PITINN 年末4デイズ8連続公演 Daytime Special
2023年12月27日
新宿PIT INN　昼の部
大友良英（g.)
松丸契（sax.)
石若駿(ds.)
小暮香帆（dance)

石若駿は2020年、マーティン・ホロベックとのアルバム・リリパ以来。多方面で活躍する若手ドラマーで目が離せない存在だ。
松丸契は石橋英子のバンドでの活動から、こちらも多方面に活躍するプレイヤーで一度ライブを見ておきたかった。

１st.ステージは3人で　２nd.ステージに小暮香帆のダンスが加わる。

ステージの奏者3名はサックスの松丸契も含め椅子に座ってのパフォーマンス。
整理番号が悪く後方席なので、座ってる松丸契は良く見えない。まるまる1曲即興的に演じられるステージ。目を瞑りサウンド集中しているうちにラムコークが効いてきて寝落ちしたが、アンビエント・ノイズといった感じで徐々に高まっていく過程は好物。

面白かったのは小暮香帆さんのダンスが加わった2nd.
小柄細身の女性。赤のタンクトップとゆったりした白のボトムス。ノースリーブから出てる腕は明らかに鍛錬の形跡を残しながらも女性の優美さを忘れない。
シンバルのパーカッシブ使いやソプラノサックスで邦楽、能の世界を思わせる音作りとショッートカットの和風美人顔が浄瑠璃人形のようで良く合う。
ステージを縦横無尽に優雅に時に激しく、サウンドに合わせて舞う。かなり即興性が高いと思うのだが、どこまで即興なのか、どの程度の打合せがあるのか、興味深いところだ。
壁際に貼り付いたり、３奏者にからんでいくように挑んだり、あのPIT INNのサインを指でなぞってみたり。。。
サウンドも大友良英のギターがノイジーに叫び、松丸契のソプラノが自由に浮遊し、石若駿が幻想的で激しいリズムを刻みながらエキサイティングに高揚していく。


異質なものたちとの出会いから得てきた、純度の高い身体性――振付家・ダンサー 小暮香帆さん

1時間踊り続ける。相当な体力。
２nd.視角要素に釘付け。

2023👋❗️<Otomo Yoshihide PIT INN Year-End 4DAYS w/ 8 Consecutive Performances<br>Daytime Special> 2023.12.27大友良英、石若駿、松丸契、小暮香帆アーカイブ配信1/27まで📡https://t.co/spNlYZXllh pic.twitter.com/ieYpGL0oA4

— 小暮 香帆 / Kaho Kogure (@hokahoka6) December 31, 2023