血だるまヒサヤス　もしくは美の男　新春お年玉秘蔵映像

血だるまヒサヤス　もしくは美の男Ⅱ　新春お年玉秘蔵映像

①「ラフレシア」、②「狂った触覚」上映後のお年玉。

「明日なき欲望」発表後40年以上経過しての予告編。･･･①②
昨年ネオ書房＠ワンダー店で久々の上映会があったそうだ
佐藤寿保監督、嬉し恥ずかし自主制作。確かにある源流。本編38分、全編お年玉上映は重いので予告編としてこの日のために編集。もう1本処女作品があるけど、それこそ恥ずかしいファンタジーで見せられないと。
2階の池袋演芸場の下にあったピンク館ピース座が見られただけでも幸せ。当時2階に入り浸ってて映画館には行ってなかったのが悔やまれる。
池袋演芸場の高座で立川談志師が「下でピンク映画やってやがるの、3本立てのうち1本に馬生師匠の娘、もう1本に談頓（現快楽亭ブラック）の女房が出てやがった」って言ってたのを憶えてる。
「明日なき欲望」今後鑑賞機会あるかしら。

「眼球の夢ソフト化、火だるま槐多よ公開記念トーク」ネオ書房＠ワンダー店･･･①
佐藤寿保監督、脚本家夢野史郎、村山槐多収集家・窪島誠一郎　聞き手・切通理作
直前に「火だるま槐多よ」を観たばかりで、これが観られたのはラッキー。難解アヴァンギャルトな作品に少し近づける。絵画より詩・文学に興味を持っていたという夢野氏、作品は兎も角、村山槐多というキャラクターにより興味を抱く佐藤監督。槐多のストーカー気質を紹介する窪島氏。窪島氏の存在無くして「火だるま槐多よ」は生まれなかった。夢野氏は槐多の中に佐藤寿保監督を重ね合わせてホンを書いたという。

「眼球の夢メイキングとパンタ＆真理紗によるアコースティック・ライブ」「眼球の夢　予告編」･･･①②
2年前の特集で観た「眼球の夢」は先端恐怖症気味の自分もおっかなびっくり楽しめた。佐川一政の出演シーンの記憶が無いので今回再鑑賞した。
佐藤組とは別動隊でメイキングのドキュメンタリー映画の企画があったがそのままポシャってしまっている。そんな映像の一部。
精神的健康状態が崩壊している佐川一政にインタビューしていく佐藤監督。
昨年惜しくも他界した頭脳警察パンタのアコースティック・ギターと主演真理紗の歌唱。映画で真理紗カッコ良かったけど歌もこんなにイケるんだ。ミュージカルとかの人だからね。
どうしたって「眼球の夢」を再鑑賞したくなる。

「フランスTV・ヌーヴェルヌーヴェルバーグ　サトウヒサヤス篇」･･･②
フランスTVクルーによるドキュメント。日本のヌーヴェルバーグ旗手はことごとく戦死扱いにされ残っているピンク映画の潮流から佐藤寿保篇。ホームグラウンド新宿でデジカメハンティングしながら撮影用勝負服（戦闘服）に身を包んだ佐藤寿保が作品への思いなどを語る。過去作名シーンのインサートあり。

「火だるま槐多よ　メイキング・ドキュメント」･･･②
映画学校1年下の有志に撮らせているメイキング・ドキュメント、熱量のある現場。インサートされるスチールがカッコいい。



新年早々こんなに得しちゃって良いのか。世の中は新年早々災い続きだと言うのに･･･。

新宿ケイズシネマ
2024年1月