最初に商店さんから発表があった時の画像を見て「まさかオープンリールテープで発売?」と思っちゃた。流石にもうオープンリールのテープレコダーは持ってないから。
子供の時に録ったオープンリールテープも引っ越しの際、再現することなく処分しましたし。
2023年7月17日に開催した「カネコアヤノ 野音ワンマンショー 2023」日比谷野外大音楽堂公演のライブ音源をLP盤にてリリース。
日比谷野外大音楽堂でのバンド編成によるライブをアナログテープに録音した音源を180g重量盤LPにて作品化。
オフィシャル通販サイト「カネコ商店」のみでの受注生産販売。
金12,000円也
申し込みましたとも、申し込みましたとも。
そろそろ断捨離とか終活とか考えなきゃいけないので最近は物欲を抑えて中古レコ屋で買い漁るとかしないようにしてるのだけどカネコアヤノのフィジカルだけは増え続けてしまうのでした。
公式HPでは、製作状況を録音編ジャケット編と公開してくださりワクワク感を高める演出。その製作への拘りようは、物作り技術への憧憬やリスペクトが伝わってくる。
待ちに待った身請けの日
開封の儀、ならびに落針の儀、鄭重に執り行われました。
添付品の東洋化成の冊子がまたフェチ度が高くて良いな。
重量感たっぷり。観音を見開く表1及び3面にどアップアヤノが4種。3枚目のカネコアヤノは何だかモノクロキングの宮殿味があるw
フォトグラファー木村和平とアートデザインTanukiの仕事が良い。
レーベルはシンプルに白地に1Aとか数字だけ。輸入盤やBootlegぽくて良いけれど仕事はあくまで丁寧でセンターがズレていたり版がズレていたりすることは無い。勿論重量盤が反ってるなんてことも無い。お遊びでFAKE Bootlegにしたら面白いのにとか余計な事を考えちゃう。
針を落とす。もう夜だからあまり音量は上げられない。
音質に違和感があるのはアナログ(特にテープ録音)のためと思われる。
当たり前だが本物のライブには適わないけれど、あの夏の日の記憶が蘇っていく。
時間の関係で完全収録とはいかなかったみたいだけど贅沢は言うまい。
当日は圧巻だった3Aの2曲。脳内補完で当時の音と興奮を再現。
さていよいよ3Bに針を落とすと・・・
うわぁ、ノンクレジットでこのサプライズはファンには堪りませんな。高かったけど良い買い物をした。
全18曲が3枚に分割されているけれど1A、1B、2A、2B、3Aの5面で終わってる。贅沢だなと思って3Bを見ると少しだけ溝が切ってあるぞ。
さらにワクワクしちゃうけど、最初はちゃんと順番通り1Aから聴きましょう。
1A
1.光の方へ
2.タオルケットは穏やかな
3.愛のままを
4.予感
5.やさしいギター
1B
6.明け方
7.爛漫
8.エメラルド
9.ごあいさつ
10.さよーならあなた
2A
11.ゆくえ
12.もしも
13. 車窓より
2B
14.月明かり
15.抱擁
16.アーケード
3A
17.こんな日に限って
18.わたしたちへ
3B
残念ながら「祝日」と「気分」が収録できてなかったけれど、苦しい中除外になった曲がこの2曲なのは個人的不幸中幸い、なんちゃって。
あの日の記憶の蘇り、暑さ、蝉の声、夕暮れから暗くなる時の変遷。。
面白いのは、生で体感していた時とレコードで聴く場合でハイライトとなる良い曲が微妙に違う。
ゆくえは当日も夏らしくてとても良かったけど、更に良く感じる。
そして、そして3Bにドキドキしながら針を落とすと・・・
なんというサプライズ、ファンサービス。これは堪りません。お値段高かったけど申し込んでおいて正解。3月にして今年のBEST BUYかも。
音楽をレコードで聴くのってやっぱりいい。怠惰にスマフォのサブスクで聴いてちゃいけない。高校生の時、お小遣いはたいて買ったコンポーネントの中で唯一今でも使ってる日立のレコード・プレイヤー。断捨離前にコレクション・レコードを片っ端からもう1回かけたら何日かかるだろうか?