ジム・オルーク×石橋英子 / ermhoi with the Attention Please
2024年5月23日
表参道 Wall&Wall
なんとも素晴らしいツーマンライブが開催された。
今年に入って5回目のermhoiは自身がリーダーでバンドを従えるかっこうのermhoi with the Attention Please
多岐に渡る活動で様々な面を見せるermhoiだが、リーダーだけあって、なんじゃコリャ。パフォーマンスとしてはこれが一番なのか!?
バックのリズム隊がすごいメンツである。
ドラムに今をときめく石若駿。ベースにマーティー・ホロベック、スティール・パンと時々エレクトロニクス、小林うてな。パーカッションにはTaikimen
ermhoiはエレクトロニクスにハープ、ヴォーカルで曲によってベースも弾くのね。ベースの時はマーティー・ホロベックはギターに持ち替え。
ハープの弾き語り調のものから、変幻自在に気持てぃーサウンド。
短くツインテに髪を束ねてた。衣装はヒラヒラのついたトップスで途中紹介してたりしたからお気に入りのご様子。時々後ろ向いてのパフォーマンスでバックシャンも見せる。
そうかと思っているとドラムの石若駿がいつのまにかバスドラ入れながらラッパ吹いてるし・・・
セトリは知ってる曲もあったけど、タイトル一致しないし、そんな事ぁどーでもいー。
英語詩は何歌ってるんだかぜんぜん解らないけど、そんな事ぁどーでもいー。
聖なるボイス、歌詞、スキャット、インストゥルメンタル・・・
ベース弾くermhoiはスゲー、重低音と高音が同時に出てくる。
カッコいいリズムビートに小林うてなのスティール・パンの音が鮮やか。
このバンドは年内、リピートしたいな、と思った。
バンド撤収入れ替え。エレクトロニクス系の舞台チェンジは撤収を見ていても面白い。多いコード関係を手際良くまとめて帰る。忘れ物などしない。
演奏もそうだが、自分には到底真似できない芸当である。
後攻。ジム・オルーク×石橋英子
スタンド2台でテーブルが据え付けられラップトップ2台。
今夜はツイン・エレクトロニクスだ。
セッティング・チェックしているのかと思ったらそのままパフォーマンスに入る唐突さが良い。
時々、フルートやハモニカを吹く石橋英子。笛のサウンドが入る度、徐々に変化していくサウンドの渦。
いつしか、頂点に昇りつめ、やがて、また唐突に終わり、拍手喝采。約45分ガチのツインエレクトリックサウンド。
おばちゃんとおじちゃん、なんて言ったら失礼だけれど、ルック的にも熟練のカッコ良さがある。
ただね、この手のサウンドは聴く側の自分がさらにジジイなのでオールスタンディングで聴くのはちと辛い。
瞑想して聴いたりしようもんなら危うく眠ってしまいガクっと来るんよ。座って聴きたい音楽。
この2人に山本達久のドラムが加わるとカフカ鼾。今年は久しぶりに新宿Pit Innのカフカ鼾を見たいと思っていたが、なんとこのライブの翌日なんですよね。一応今回は自重しました。
表参道WALL&WALLも初めてだったけどこじんまりした良きスペースだった。
お客さんは沢山入っていたがスペースにはゆとりがあり、当日券もあったのだろう。混み具合も理想的。
この週、個人的に不運続きで(半分は自分のせいだけど)気分が滅入っていて、珍しくストレスも感じていたけど、ぜ~んぶ、吹っ飛んだ!
ermhoiはこの他、小林うてな等との女性3人エレクトロユニット、Black BoBoiという活動もあるんだと。知らなかった。この日New EPがリリースされたんですって、アー写見たら、またカッコいい。聴いてみよう。