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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「赤い夜光虫」

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「OIZUMI 東映現代劇の潮流2024」

「赤い夜光虫」1966年 東映東京 監督:村山新治

「夜の青春」シリーズ第7作は大阪道頓堀のレズビアン・バーが舞台。幼い頃義父に犯されたママ、バーテンに捨てられたマネージャー。ホステスたちもそれぞれ男に異常な憎悪を持つ女ばかりだったーーー。麗しい男装姿の緑魔子。

確かにパンツのゴムの跡よりか、大原麗子の縄目の跡の方が良いわな。



夜の青春シリーズの中だけれど梅宮辰夫・緑魔子よりも大原麗子・谷隼人がメインなのか。
ショートヘアフェチには堪らんが皆、職業的だったりガチだったりレズビアン。
レズ・バーのマスター緑魔子の短髪・白シャツ・パンツルック・アイメイクが超絶カッコいい。豪邸で絵画とアートしている。性格的には父に犯され男嫌いになっている。大原麗子に対する思いに恥をかかされたとして復讐リンチとか平手打ちとか感情激しい。

あばずれ大原麗子の素性が解るまでがかなり謎。一種のファザコン娘。

リンチで縛られた時の犯行の叫びが良かったね。

そうか、ヒモの谷隼人は運転免許試験何度も落ちてるからトラック運転下手なんだよね。かぁちゃんの新井茂子に「あんなたは何もできない」と詰られ「だからこうして養ってもらってる」と開き直るの良い。

妾が7人も8人も居る成り上がりスケベの田崎潤も実娘に殺されそうになり池に落ちてもなお「浮気はやめないぞ」も良かった。

岡崎二郎の歌う歌が空虚で良い。

映画全体としてはシリーズ中でも散漫で精彩を欠くけど、好きな場面はけっこうあった。



この時代で取り上げる百合もの故、過激さは描写できないので精神性が強調されているように見える。実際は違うはずだが。純愛の沢たまき(歌劇団男役スタア)が悲しい。



ラピュタ阿佐ヶ谷
2024年4月


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