「伝説のカルト映画館 大井武蔵野館の6392日」刊行記念 大井武蔵野館になってみた！
「君も出世ができる」1964年 東宝 監督：須川栄三 35ｍｍ
出世のために奮闘するサラリーマンのフランキーとオットリ君の高島。二人が働く旅行代理店に合理主義者な社長の娘・雪村いづみがアメリカから帰国し･･･。「タクラマカン」「アメリカでは」などご機嫌な歌に彩られ、飲み屋では無責任なあのお方と夢の共演。大勢のサラリーマンたちが夜の銀座で日頃の鬱憤を大爆発させるダンスシーンは圧巻。
YouTubeで歌唱シーンを見て絶対劇場で見たいと思ってた。
日本のミュージカル映画最高峰か。
フランキー堺の身体性。雪村いづみの歌唱。
♪アメーリーカでわっ！
スリムで強気、眼鏡キャリア上司がタクラマカンののほほん社員に抱くツンデレ感。鏡の部屋でセンチに歌うのもいいし、嫉妬する相手の浜美枝が実は父親（益田喜頓）の愛人。
サラリーマンが出世する方法。第一に社長の娘と結婚すること、第二に労働組合の幹部になること、第三に社長の弱味を握れ。
お茶漬け屋の中尾ミエの気持ちも知らず出世に邁進するフランキー。結局オットリ君の高島が出世し、それに仕える身。
銀座通りをフランキーセンターに物量勝負のサラリーマン悲哀。ついに平均が登場、ノンクレジットですか？
いやぁ楽しい。何度でも観れるな、2回目は何年後に観られますか？名画座さん。
シネマヴェーラ渋谷
2024年6月