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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「スクワッド 荒野に棲む悪夢」

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「特集!コロンビアの迷宮」

「スクワッド 荒野に棲む悪夢」2011年 コロンビア・アルゼンチン・スペイン 監督:ハイメ・オソリオ・マルケス
原題:El paramo

南米大陸の北西部に位置するコロンビア。1964年に内戦が勃発して以来、ゲリラ 対 軍兵士による緊迫状態が今も続く。そんな不穏な情勢下において、ある日、山間にある基地との通信が途絶えた。軍はゲリラの襲撃を受けたと考え、9人の特殊部隊が調査に向かった。基地にたどり着くと兵士の姿はなく、鎖でつながれた女一人と、日誌が残されていた…。兵士たちはどこへ消えたのか?女は何者なのか?日誌に書かれた驚愕の記録と、閉ざされた環境の中で異常な狂気に兵士たちは追いつめられていく。彼らは疑心暗鬼にかられ、女を殺すために動きだす。そして仲間すら信じられず、事態は最悪な凶器と化していく…。

暗闇と霧の中での映像ではっきり見えないのは効果を狙っての物と思うけど、負傷兵の荒療治など、どんな事になっているのか、もっとはっきり見たいぞ。

いったい何が起きるのだろうかとワクワク・ドキドキも監禁された女(インディオの老婆)が発見されたあたりからだらけてしまって上映が時間以上に長く感じてしまう。極限状態で見えざる敵に怯え疑心暗鬼になる過程はほぼ推定通りだし、とにかくまどろっこしい。

この小隊、もともと中尉殿の統率力が無く、勝手な行動をする部下を抑えきれない。中尉殿がちょっと気の毒になるくらい。では極限状態で中尉に変わって統率力を発揮するリーダーが現れるのかと思うと、そんな事は無く、皆、一様にヘタレな兵隊というところが面白い。力を発揮する男が一番臆病だったりするわけで。

この作品が、またまたハリウッド・リメイクが決まっているらしい。
英雄不在のこの脚本、ハリウッドが如何にリメイクするのか。これはちょっと珍しく期待しちゃう。

ラストで一人となった兵隊ポンセが基地を出て、下山する時、来るぞ来るぞと思っていると案の定。
その驚かせ方はあまりにあざといのだけれど、あの一瞬のシーン、ゾッとしちゃいました。
それまでホラーな驚かせ要素が少なかっただけに・・・。

最近、劇場では良く眠れるのだが、本作は良くぞ眠る事なく最後まで見たもんだ。

渋谷 シアターN

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