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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「狂ったバカンス」 DVD

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「狂ったバカンス」1962年 伊 監督:ルチアーノ・サルチェ
原題:La voglia matta

精力的で女性に目がない39歳のアントニオは、久しぶりに会う息子のもとへ向かう途中、浜辺のバンガローで青春を謳歌する若者達と知り合う。その中のドライな美少女フランチェスカに惹かれた彼は…。

未知なるイタリア・アイドル女優、カトリーヌ・スパークはちゃんと勉強しておかなければと思う。
しかし、この年でカトリーヌ・スパーク初体験というのは、なんだか危険な匂いがしないでもないが・・・。
「女性上位時代」を借りる前にまずは、こちらを借りてみた。
大ブレイクするきっかけになった映画だそうだ。

中年男が小娘に翻弄される様を描く、ありがちな物語、ストーリー展開としては他愛のない、並のもので、今見ると退屈ともいえる。
小悪魔フランチェスカを初めとして無軌道な若者たちに完全にコケにされ弄ばれるアントニオ。(ウーゴ・トニャッツィ )
それでも年長者であるプライドを保ちながら、「俺なんでこんな事してんだ?アホらしい」と思いつつのめりこむアントニオが可哀想なくらい滑稽なんだけど・・・。

これはコメディーですから。その点で言うとアントニオが若者たちにウケようとボケてみたり、ジョークを言ったりしても、世代のギャップからか、まったくウケずにはずしまくる。このお寒いオヤジギャグが実は、私にとっては妙にツボでした。
洒落た小噺を披露しようとして落ちを先に言ってしまうなんて、まるで「つる」みたいなギャグまで飛び出す。
水泳で良いところを見せようとすると溺れてしまうし、英国兵を狙撃した過去のトラウマから、若者が扮した英国兵にマジでびびっちゃうとか、可愛いったらありゃしない。
フランチェスカを口説く時にベッドの柵が一本はずれたりする小ネタも楽しい。

アントニオのみならず、ゴーカート場で出会った旧知の男が、フランチェスカに盲目的に疾走するアントニオを見て「アントニオじゃない。髭がない、誰なんだ」と繰り返し呟くところなんかも妙にツボに入ってくる。

ま、結局この中年男、気の毒なほど小娘に翻弄されるわけだけど、当然、娘を手に入れる事もできずに失意で息子の元へ向かうものの、別段何かを失ったわけでも無いし、持ち前のイタ公プレイボーイぶりで16の娘とやれはしなかったけどけっこう楽しんだわけで、一夏のバカンスとしては羨ましい限りですな。

さて、問題のカトリーヌ・スパーク。
確かに綺麗で可愛い。スタイルやヘソ出しファッションもナイス。
イタリア語でパァパァまくし立てるテンポ。ゴーカートの運転もイケてる活発さがキュート。
ただ、まだまだエロは感じない。
フランチェスカの名台詞2点
「サッソリーノ・ディ・サッサリ」
「150 ジェームス・ディーンが死んだ速度よ」

おじさんとしてはカトリーヌ・スパークより、ウーゴ・トニャッツィがやけに気になってしまった1本。

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