「カリフォルニア・ドールズ」1981年 米 監督:ロバート・アルドリッチ
名匠ロバート・アルドリッチ監督(1918〜83年)の遺作「カリフォルニア・ドールズ」(DVD未発売)のニュープリント版。シアターN渋谷(12月2日閉館)のクロージング作品として公開。
成功を夢見てドサ回りを続ける女子プロレスラーのぺア「カリフォルニア・ドールズ」と、ピーター・フォーク演じる中年マネジャーが、悲喜こもごもの旅の果て、人生を懸けてラスベガスでの大一番に挑む。
シアターN、シネパトスと、また東京から名画座が消えて行くのも寂しい事。
同様に近年の女子プロレスの凋落も・・・
90年代(特にかみさんの方が嵌っていたんだけど)よく後楽園ホールに行ったもんです。
アメリカの女子プロレス興行を真っ向から描いたロードムービーという事で一度観たかった本作。クロージング上映選定としては、申し分なし。
70年代アメリカの光景の中、黄色いポンコツキャデラックで旅を続けるカリフルニア・ドールズ。ブルーネットで強気なアイリス(ビッキー・フレデリック)、とブロンド美人のモーリー(ローレン・ランドン)、そして冴えないけれどやる時はやるマネージャー・ハリー(ピーター・フォーク)
運転するマネージャーの助手席にアイリス。1人後部座席のモーリー。
早々に、ハリーとアイリスが恋人関係である事が解る、これが意外なんだけど脚本として絶妙な効果を生む。
時には喧嘩で殴り合うが、嫉妬したり、父親のように優しく包むハリー。アイリスのツンデレぶり。
車中のBGMは終始ハリーのお気に入りのイタリア・オペラが流れていて、一層、旅回りに味が出る。
地方興行のプロレス・シーン。カリフォルニア・ドールズは反則もハードプレイもなくスピーディーで華麗なスタイル。JBシスターズ系。
対戦相手の日本人女子プロレスラーにミミ萩原とジャンボ堀が登場して、ますます盛り上がる。
彼女らのリング・ネーム、クレジットは芸者1・芸者2(例によってという感じですね)2人の必殺技、回転えび固め(字幕では回転逆えび固め・・・、って、どんな技よ)をハリーがたいそう気に入ったらしく、常に執っこく2人に回転えび固めを推奨。一向にその技を見せないドールズだけど、これは感動のラストまでお預け。
リング演出資金を稼ぐためにはいかさま博打もかつあげも辞さないバット1本の打撃王ハリー。
ラスベガスでのセミ・ファイナルでのタイガーズとの因縁の対戦。
ハリーの演出で挑戦者のカリフォルニア・ドールズが完全に王者を食う。
なんか、カリフォルニア・ドールズが叶姉妹に見えてきた。
これにはメイン・イベンターのビッグ・ママも面白くないが、その試合の熱さは、スクリーン内の観客のみならず、映画観客のこちらまで熱くなるほどなのだから、しまいにビッグ・ママもカリフルニア・ドールズを応援。
試合終了間際、「体当たりには回転えび固めよ!」
ついに必殺技がダブルで炸裂。見事、王座奪還したカリフォルニア・ドールズ。
盛り上がる事、盛り上がる事。
でもビッグ・ママの試合も見てみたかったな。
鑑賞後、とても爽やかな気持ちになれる。
大観衆の中での女子プロレス興行、ブーム再来を待ち望む気持ちになろうっていうもの。
ピーター・フォークに尽きる作品だけど、プロモーターのエディ・シスコ役、バート・ヤングも良い味です。アメリカの金子信雄といった趣。
渋谷シアターN
名匠ロバート・アルドリッチ監督(1918〜83年)の遺作「カリフォルニア・ドールズ」(DVD未発売)のニュープリント版。シアターN渋谷(12月2日閉館)のクロージング作品として公開。
成功を夢見てドサ回りを続ける女子プロレスラーのぺア「カリフォルニア・ドールズ」と、ピーター・フォーク演じる中年マネジャーが、悲喜こもごもの旅の果て、人生を懸けてラスベガスでの大一番に挑む。
シアターN、シネパトスと、また東京から名画座が消えて行くのも寂しい事。
同様に近年の女子プロレスの凋落も・・・
90年代(特にかみさんの方が嵌っていたんだけど)よく後楽園ホールに行ったもんです。
アメリカの女子プロレス興行を真っ向から描いたロードムービーという事で一度観たかった本作。クロージング上映選定としては、申し分なし。
70年代アメリカの光景の中、黄色いポンコツキャデラックで旅を続けるカリフルニア・ドールズ。ブルーネットで強気なアイリス(ビッキー・フレデリック)、とブロンド美人のモーリー(ローレン・ランドン)、そして冴えないけれどやる時はやるマネージャー・ハリー(ピーター・フォーク)
運転するマネージャーの助手席にアイリス。1人後部座席のモーリー。
早々に、ハリーとアイリスが恋人関係である事が解る、これが意外なんだけど脚本として絶妙な効果を生む。
時には喧嘩で殴り合うが、嫉妬したり、父親のように優しく包むハリー。アイリスのツンデレぶり。
車中のBGMは終始ハリーのお気に入りのイタリア・オペラが流れていて、一層、旅回りに味が出る。
地方興行のプロレス・シーン。カリフォルニア・ドールズは反則もハードプレイもなくスピーディーで華麗なスタイル。JBシスターズ系。
対戦相手の日本人女子プロレスラーにミミ萩原とジャンボ堀が登場して、ますます盛り上がる。
彼女らのリング・ネーム、クレジットは芸者1・芸者2(例によってという感じですね)2人の必殺技、回転えび固め(字幕では回転逆えび固め・・・、って、どんな技よ)をハリーがたいそう気に入ったらしく、常に執っこく2人に回転えび固めを推奨。一向にその技を見せないドールズだけど、これは感動のラストまでお預け。
リング演出資金を稼ぐためにはいかさま博打もかつあげも辞さないバット1本の打撃王ハリー。
ラスベガスでのセミ・ファイナルでのタイガーズとの因縁の対戦。
ハリーの演出で挑戦者のカリフォルニア・ドールズが完全に王者を食う。
なんか、カリフォルニア・ドールズが叶姉妹に見えてきた。
これにはメイン・イベンターのビッグ・ママも面白くないが、その試合の熱さは、スクリーン内の観客のみならず、映画観客のこちらまで熱くなるほどなのだから、しまいにビッグ・ママもカリフルニア・ドールズを応援。
試合終了間際、「体当たりには回転えび固めよ!」
ついに必殺技がダブルで炸裂。見事、王座奪還したカリフォルニア・ドールズ。
盛り上がる事、盛り上がる事。
でもビッグ・ママの試合も見てみたかったな。
鑑賞後、とても爽やかな気持ちになれる。
大観衆の中での女子プロレス興行、ブーム再来を待ち望む気持ちになろうっていうもの。
ピーター・フォークに尽きる作品だけど、プロモーターのエディ・シスコ役、バート・ヤングも良い味です。アメリカの金子信雄といった趣。
渋谷シアターN