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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「四畳半襖の裏張り」

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〈ピンク映画50周年記念特集〉
PINK FILM CHRONICLE 1962-2012番外編
日活ロマンポルノセレクション

「四畳半襖の裏張り」1973年 日活 監督:神代辰巳

永井荷風の原作といわれる「四畳半襖の下張り」を基に、日本全国で米騒動が頻発する大正中期、山の手の芸者置屋「花の屋」での女たちと客との情交を神代辰巳が濃密に描きだした。ピンク映画出身で人気スターとなった宮下順子の代表作で74年には第2作も作られた。

やっと観る事ができました。神代監督=宮下順子の代表作。
ユーロスペースで敵わなったけど、今度はシネパトスでの特集で。
ポルノ環境としては当劇場の方が正当。元ピンク館だったからね。
ところが、このシネパトスも三原橋再開発のために来春閉館。

芸者袖子(宮下順子)と初回の中年客(江角英明)との蚊帳の中での濃密な床シーン。
途中で他のカットも入るけど、ねっとり感および所要時間はポルノ映画最長最濃では?
エロい、あまりにもエロすぎる。
初回客に気を遣らせないよう我慢する袖子の気持ちは滑稽なる字幕で。襖の下張り伏字。

例によって音楽の選定が秀逸。
今回は時代を配慮して小唄、長唄、端歌の類。
特に「東雲節」の使い方で、その世界観の中に一気に引き込む。

先輩芸者・花枝が絵沢萌子。
芸者メイクが凄まじく、台詞を発するまで気付きませんでした。
新米の花丸(芹明香)に仕込む場面も味付け効果。
芹明香のおぼこ芸者。
可愛い、あまりにも可愛すぎる。

人力車でのとの情交はポルノとしてはおとなしめだけど、そこは追ってくる花枝姉さんによって光るシーンに。

他にも山谷初男の幇間。
粟津號の青年兵と馴染み芸者との常に時間の無い情交。
コメディ面で花を添える面々も絶妙。

http://www.youtube.com/watch?v=HgDKVJ2QR3c

やはり、日活ロマンポルノは満足度の高い作品が多いという事だな。
今回、続編の方の上映は無かったけど、こっちも今後、機会を狙ってマーク続行。

銀座シネパトス

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銀座シネパトス

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