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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「競輪上人行状記」

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「妄執、異形の人々 ?」

「競輪上人行状記」1963年 日活 監督:西村昭五郎

犬供養で食いつなぐ貧乏寺を継ぐことになった春道。改修資金のために賭けた競輪で偶々大穴を当てたことから、ギャンブルにのめり込み・・・。住職の父は兄嫁と関係するは、その兄嫁は生活のため犬肉を飲み屋に卸すはと、周りは業を背負った凄い人ばかり。春道もまたギャンブル地獄に堕ちるが、とことん堕ちた先に浄土は見えてくるのか!?

何度も見ている大好きな作品が妄執、異形特集にかかりました。
2本立てという事もあり(「超過劇本番 失神」とカップリング)またまた見てしまった。こっちはお目目パッチリですよ。
渡辺美佐子の勝負が見たくなったんですよね。

全編に渡って魅力に溢れた一本だけれど、南田洋子の妄想SMよりも競輪場での渡辺美佐子。
連れ込み宿での自害。最後の言葉「あんた、どこまでもついてる」に至るまで、もう素晴らしい。

ギャンブルにのめり込み、どうしても抜け出せない大馬鹿者の春道ではありますが、どうしたってそこに一種の憧憬を感じずに居られません。
あんな、大馬鹿な行動に徹する事は到底できませんから。

説法の途中でノミ屋に結果を確認する葬儀屋、加藤武も忘れてはなりませんね。役名が色川ってのも振るってます。

そしてエンディング、競輪上人となっての予想屋の口上も完璧でしょう。

http://www.youtube.com/watch?v=uDRmQizLqbM&playnext=1&list=PLCC3F41AE1F6C8BC0

小説なら能島廉。映画なら寺内大吉原作、西村昭五郎初監督作品のこちらです。

何度でも見たい一本ですね。

競輪上人行状記
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