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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「モールス」

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「モールス」2010年 米 監督:マット・リーヴス
LET ME IN

学校でのいじめに悩む孤独な12歳の少年オーウェン。ある日、隣に引っ越してきた少女アビーと知り合ったオーウェンは、自分と同じように孤独を抱えるアビーのミステリアスな魅力に惹かれ始める。やがて町では残酷な連続猟奇殺人が起こり……。

2008年瑞典「ぼくのエリ 200歳の少女」を観た時に既にハリウッド・リメイクが決まっていたけど、それは見る必要無いでしょう、と迷わずスルーを決めておりました。
しかし、少女役が「キック・アス」でとっても萌えたクロエ・グレース・モレッツという情報が入り、事態は急転です。2番館、3番館での鑑賞を狙っておりましたが実らず、結局DVDを借りてみる事にした次第。



賛否はともかく、やはりハリウッドらしく、怪奇怪物物としての描写はなかなか楽しめる作りになっていたし、物語の方も解り易くなった印象。これは、最初にスエーデン作品を観ていたという予備知識だけの問題では無さそう。
しかし、その分、あの雪景色の中で静かに進む、何とも言えない雰囲気、世界感はやや薄れた感もあり、好みで言えば、断然スエーデン版。こちらも最初に観たというアドバンテージだけの問題では無さそう。

要するにハリウッド・リメイクという決断。やはり、ハリウッドの自信、商魂、傲慢と言う物は凄まじい物という事をあらためて認識させられた作品。

さて、クロエさんですが、スエーデン版のリーナ・レアンデションちゃんに比べると、素材の可憐さは、明らかなのですが、それで良いのかというとさも無く・・・。
クロエさん、色白だけに相手役と雪景色の中で対比される事から生じる美しさは求められない。ルックス的に陰でちょっと残念だと思われたリーナ・レアンデションだったが、あれで良かったんだなと思いました。
相手役の方もスエーデン版のカーレ・ヘーデブラントの苛められっ子ぶりには及んでいない。

終盤のプのールでの事件については、最初にスエーデン版を観ている物としては、「あ、そう」てなもんで驚きも何も起こらない。これは見る順番によるハンデで仕方が無い所。やはりこの期間を置かずにリメイクをしたハリウッドの無謀さばかりが気になってしまう。

クロエ・グレース・モレッツ・ファンにとっては見逃せない作品。
あとは「ぼくのエリ」で何となく、モヤっとしていた個所のサポートと言う意味で価値を見いだせるのか・・・。

クロエさん、今度は「キャリー」ですって。
これは元を観ていないので、行ってみましょか。



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