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訃報 小沢昭一さん

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「競輪上人行状記」予想口上(3分04秒あたりから)




<訃報>小沢昭一さん死去83歳…映画、ラジオ、幅広く活動
ラジオ番組での軽妙な話芸や一人芝居、芸能史研究でも知られた俳優の小沢昭一さんが10日午前1時10分、東京都内の自宅で死去した。83歳。葬儀の日程などは未定。

東京生まれ。早稲田大在学中に俳優座養成所に入所、のちに俳優小劇場の中心的存在となった。「幕末太陽伝」「豚と軍艦」など数多くの映画に出演、1966年の「『エロ事師たち』より 人類学入門」(今村昌平監督)では、ブルーフィルムの製作者を好演。毎日映画コンクール男優主演賞を受賞した。こすっからく意地悪だが、根は善良な人間くさい庶民という役どころを、哀感とユーモアたっぷりに演じた。

「見せ物の原点に返る」と、75年に劇団「芸能座」を旗揚げ。82年には井上ひさしらと「しゃぼん玉座」を作り、「国語事件殺人辞典」や「吾輩は漱石である」などの井上作品を上演。一人芝居「唐来参和(とうらいさんな)」は83年から00年まで全国各地で660回演じた。

また73年から始まったラジオ番組「小沢昭一の小沢昭一的こころ」は、江戸っ子らしいテンポのある風刺の利いた語りが支持を得て、放送回数が1万回を超える長寿番組に。

40代になって「芸能の原点」の追究を志し、録音機を携えて日本中を歩き、放浪芸を収集。浪花節、万歳(まんざい)、猿回し、女相撲、ストリップなど従来の学術研究の枠に収まらない芸能の出自や役割を探求し、レコードや「日本の放浪芸」「放浪芸雑録」などの著作にまとめた。

落語家の春風亭小朝さんの声がけで、10年4月からは、2人を中心とした高座を開始。豊富な芸談や、ハーモニカの演奏、歌などを熱演し、観客を沸かせていた。

98年に前立腺がんが見つかり治療を続けていたが、12年9月に入院。「小沢昭一の小沢昭一的こころ」の出演も見合わせていた。

01年勲四等旭日小綬章を受章、07年「小沢昭一的こころ」などの功績で菊池寛賞を受賞した。(毎日新聞)

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これは、また、日本の芸能にとって大きな訃報が届きました。

小沢昭一というタレントに関しては、確か中年御三家で売れてた頃に知ったのではないかと思います。当時はガキであった事もあり、何となく凄い人なんだろうなぁという感じしか持っていませんでした。中年御三家のやっている事も特別面白いとは思えなかった。

この方の凄さを知るのは、古い日本映画をみるようになってから。
大好きな作品「競輪上人行状記」の坊主予想屋、「痴人の愛」でのジョージさんといった主演級の配役の時だけでなく、脇役で出演していても、その個性は常に輝き、不思議で良い味の役でもって強烈に印象付けられる。

牛乳屋フランキーでの先輩、幕末太陽伝のあば金なんて最高に可笑しかったし、しとやかな獣での外人のようで日本人な怪しい歌手、喜劇 女の泣きどころでは「日本の放浪芸」そのままの評論を披露してくれましたっけ。
まだまだ、他にも・・・。見ていない作品でも光る脇役があると思います。

取り急ぎ、競輪上人の予想口上で追悼し、心よりご冥福をお祈りいたします。


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牛乳屋フランキー
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