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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「殺しの烙印」

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「日活映画 100年の青春」

「殺しの烙印」1967年 日活 監督:鈴木清順

ナンバー3に位置する殺し屋の孤高の闘いを、スタイリッシュに描いた清順ノワールの極北。世界の映画監督も熱狂する唯一無二の傑作。

これまた「モメたシャシン」オールナイト鑑賞以来7年ぶり。
そろそろもう一度観たくなる頃。

ワケのわからんものを撮る監督は要らないと干された清順監督。実験的要素の強い前衛アクション。
モノクロの夜景から入るスタイリッシュな映像の数々。
ストーリーを追う物でなくスタイリッシュなアイデアショットを堪能する物。
殺し屋ナンバー4の黄(大和屋竺)の相撃ち場面。
なるほど、ルパン3世1st.シーズン初期にこの雰囲気は踏襲されているな。だったら好きなはずだが、アニメの方が違和感が無くて合っているような気も・・・
そうそう、大和屋竺は主題歌も歌ってくれてます。

飯の炊ける匂いが好きな殺し屋、花田五郎
パロマの炊飯器。


ガスライターの広告看板の穴から銃口を向ける。
アドバルーンの上に乗って窓外をゆっくり浮遊する。
洗面で患者の義眼を洗う医者を水道管越しに発砲して殺す。
ブリーフ一丁になって敵の車の背後に回り仕留める。
螺旋階段で、女房真美(小川万理子)とのセックス。
この奥さん、ほとんど裸で大奮闘。
真美に撃たれて倒れると窓外から炎が上がる。
水洗トイレに渦巻く黒髪。

クール・ビューティー真理アンヌ。謎の女・美沙子。このお方はウルトラマン第32話と本作だけでも充分だ。
鍵穴から覗く、ストッキングを履く姿。意外と濃い目の脛毛。
蝶の標本に埋もれた部屋。
階段で遠く離れた会話。

真理アンヌのミッションに失敗してから、五郎がだんだんカッコ悪くなってきちゃう。
後半は殺し屋ナンバー1に殺される恐怖でオドオドしてしまってる。
かなり笑える展開だが・・・残念。最後までスタイリッシュに決まった絵で通せていたら・・・

でも、この作品、たまに見ると良いやね。

神保町シアター


特報 レイプゾンビ2 LUST OF THE DEAD
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