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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「ジャンゴ 繋がれざる者」

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「ジャンゴ 繋がれざる者」2012年 米 監督:クエンティン・タランティーノ

1858年、アメリカ南部。奴隷ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)は、賞金稼ぎのキング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)の手によって自由の身となる。やがて2人は協力し、次々とお尋ね者たちを取り押さえることに成功する。その後、奴隷市場で離れ離れとなってしまった妻を捜す目的のあったジャンゴは、農園の領主カルヴィン・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)のところに妻がいることを突き止め……。

これは、また痺れましたね。
早撃ちドジャンゴ!
Dは発音しない!

タランティーノの良さは初期の頃こそと思ってましたが、そんな事は無いんですね。すみませんでした。
ついにタラちゃんの大好きなマカロニウエスタンと言う事で、あまり事前情報を入れずに楽しみにしてました。いや、ぶったまげました。

お得意のドンパチ、血肉の飛び散るバイオレンスも南北戦争の2年前、黒人奴隷制という背景でニガー!ニガー!ニガー!と胸糞の悪くなるほどに白人の厭らしい奴隷支配を徹底的に見せつけて・・・それでいて、これラブストーリーじゃないですか。
タランティーノ作品で泣きそうになるとは思わんかった。

主演のジェイミー・フォックスがクレバーでクール、そして愛に溢れた英雄ぶり。

ジークフリートとブルームヒルダ。要は単純なお姫様奪還ストーリーなんですけどね。

リー・ヴァン・クリーフ並みにクリストフ・ヴァルツが良いです。ドイツ人を持ってくる所が憎いです。
「イングロリアス・バスターズ」行けず仕舞いになってしまいましたので、DVD借りんと。
賞金稼ぎ。手配の白人をあっさり殺して、ホールドアップで手配状を差しだし理由を述べる前半も充分面白いけど、やはりカルヴィン・キャンディとの駆け引きですよね。
ジャンゴが暴発しそうでハラハラ。



レオナルド・ディカプリオの悪役。よくよく考えたらディカプリオ出演作をまともに見るのは初めてかもしんない。奴隷のしゃれこうべを手に骨相学を説く農場の坊っちゃん。

あと、何気にカルヴィンのビューティフル・シスターを演じた女優さんが良かったです。ローラ・カユーテ 。
あの能天気な笑顔、殺され方も瞬殺で吹っ飛びましたし。

サミュエル・L・ジャクソンは白人側につく爺ぃ。特権を与えられた奴隷。嫌な野郎だけどなかなか鋭かったりする。

笑いどころはKKKもどき。袋の穴。

例によってタランティーノ作品は、選曲の妙。今回はモリコーネの新曲なんかも使っていますが、ジャンゴが奴隷から一気にカッコ良くなるところで、ジム・クロウチ!最初、あれ?どっかで聴いたことあるぞ、と思ったんですが、気づいたら懐かしくて鳥肌もんでした。いいよ、いいよ。

http://www.youtube.com/watch?v=wmKd_P1qGIA

奴隷さんたちの肉体美も楽しめます。
逆さ吊りのジェイミー・フォックス、灼熱地獄から引っ張りだされるケリー・ワシントン。まさにストレンジ・フルーツ。
そしてマンディゴ・ファイティング。

ハッピーエンドぼ場面は、お姫様が英雄に見惚れて拍手するのが可愛い。馬のダンスも。
時代は南北戦争へ・・・



ラブ・ストーリーは苦手なんですけど、こういうタランティーノの血まみれ作品の中に描かれると不意打ちのように良いですね。

 

娯楽映画はこうでなくっちゃ、という場面が盛り沢山とありますので、満足度、爽快度が高い。
カメオ的出演の元祖ジャンゴ、フランコ・ネロ。「続・荒野の用心棒」はシネマヴェーラで見れそう。

有楽町ピカデリー

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