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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「ヒューゴの不思議な発明」 DVD

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「ヒューゴの不思議な発明」2011年 米 監督:マーティン・スコセッシ

1930年代のパリ。駅の時計台にひそかに住む孤児の少年ヒューゴの唯一の友達は、亡き父が残した機械人形だった。壊れたままの人形の秘密を探る過程で、彼は不思議な少女イザベルとジョルジュに出会う。やがてヒューゴは、機械人形にはそれぞれの人生ばかりか、世界の運命すらも変化させてしまう秘密があることに気付き……。

6日、7日の土日は春の嵐が襲来するので、用が無ければ外出は控えた方が良いとの予報。ならばと多くの方が考えたであろう、DVDレンタル。何かHero-Nと一緒に観れるものはないかと物色してこいつを借りてきた。一応クロエ・グレース・モレッツも出てるしね。

しかし、少し鑑賞しているうちに思い出した。この作品は3Dで見ないと魅力が伝わらないという噂を耳にして、ならば二番館劇場で鑑賞しようと思っていたのだが、スケジュールが合わなかったか二番館が2D上映だったんだかで止しにしていた奴だった。
確かに3D用に作られているので2Dでは不満が残る。特にルミュエール兄弟の汽車の2D映像に当時の観客が避けようとしたというエピソードの後の汽車暴走シーン(夢なんですけど)は現代の3Dで昔の人のように体を交わして避けてみたかった。

ファンタジーかと思っていると、ちょっとニュアンスが違う。ジョルジュ・ルミエスの「月世界旅行」を題材とした映画愛によって成り立つ作品。
それはそれなりに良かったと思います。けれど、こういうのは日本では低予算で城定秀夫監督が得意としてよく撮ってるし、そっちの方が優れているように思える。

ただ、駅を中心としたフランス、パリの景色。この世界感はなかなかファンタジックで良いのです。それだけにファンタジーとしての踏み込みの弱さが不満となってしまうんだけど。

そもそも、クロエさんのイザベルがヒューゴに関わろうとした動機って、「冒険がありそう」だったんじゃないの。冒険要素として戦後の浮浪児刈りの公安官との追っかけがあるけど、なんか取って付けたようだし、肝心の冒険要素のシーンにクロエさん同行してないじゃないですか。

ヒューゴは公安官から身を隠すためにロイド映画ばりの離れ技をやってのけますが、何もあんな危険な事をする必要は無い。高所は苦手なのでお股がヒュンですので止めて頂戴。

そんな文句ばかりで申し訳ないのですが、フィルム映画へのオマージュとか、父の遺したメッセージを解くとか、題材としてはかなり良さそうなので料理一つだったように思い、どうにも残念なんです。
せめて3Dで観ていたならなぁとも思います。

ヒューゴとイザベルが映画館に侵入して、イザベルの映画初体験のシーンは良いよ。
機械人形とか歯車とか弄るのが好きな人には良いかも。

スコセッシ監督は、またロックなドキュメンタリーを撮って欲しい。

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