「戦争と六人の女」
「女地獄 森は濡れた」1973年 日活 監督:神代辰巳
無実の殺人容疑で追われる幸子は森の中の奥深くにあるホテルに連れていかれる。そこは主人の竜之介と妻の洋子が夜ごと性と殺人の饗宴を繰り広げる魔窟だった!巨匠神代辰巳がサドの「ジュスティーヌ」を翻案したロマン・ポルノの異色作。血飛沫を浴びて快楽にわななく中川梨絵と「秋田音頭」を口ずさみながら殺す山谷初男が強烈な大正デカダンの背徳絵巻。
まだまだ未見のロマンポルノ傑作は沢山あるってことだな。![]()
公開時、わずか数日で上映禁止になったという本作。
神代監督の猟奇的な本作。もうオープンニングから傑作の予感がひしひし・・・![]()
強風にざわめく森の絵を引いていくと、風に揺れている緑はほんの一角であとは枯れ野、風の影響も感じられない。和服の女(伊佐山ひろ子)の走る後ろ姿をガタガタハンディで追う。無実の容疑を着せられて三日も歩きづめてきた。
土着的な曲で神代監督ならではの世界に引き込まれる。逆光の煌めきの中、伊佐山ひろ子のレトロな髪形、おかっぱ。
二つ目のトンネルでクラシックな自動車とすれ違い、ホテル経営の奥様(中川梨絵)登場。手鏡に映る伊佐山ひろ子の姿・・・
中川梨絵の高貴な感じから下衆な感じまで目まぐるしく変わる口調、声が狂的で素晴らしい。![]()
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伊佐山ひろ子が中川梨絵のホテルへ連れてこられる。
ここで絵沢萌子、登場。蝋燭の部屋「世の中が悪いから電気も付かない」今回、脱ぎ無し、チョイ役。脱ぎ無しでも出てくるだけで世界を作っちゃう絵沢萌子さんの存在感。![]()
しかし、背徳絵巻の世界はホテルの主人(山谷初男)の登場以降。
ホテルと言いながら泊まり客に強盗を働き、猟奇的快楽を貪っている。
坊主頭で妻やメイド達、ホテルの客たちに君臨する山谷初男の異常ぶり。![]()
自らの身体も女中に鞭打たせながら、そしてその鞭を奪い、妻を犯させている高橋明ら客の尻に打ちつけながらカマ掘りの饗宴。行為中の射殺、血しぶき。![]()
今でこそこの手のバイオレンス描写には慣れてきているが、当時、上映禁止になったというのも頷ける。
死体ベッドの女たちを次々に刺し通す山谷初男。![]()
メイド役の山科ゆり(こちらも今回台詞無し)の快楽を待ち望む表情が一番エロいとうのも凄い状況だ。
台詞が無いだけに、この山科ゆりの役の背徳性は際立ってます。![]()
秋田音頭に関しては、乗りまくる山谷初男より、囁くように歌いながら昇りつめる中川絵梨の艶技でしょう。![]()
無粋な映倫対策、広範囲の黒味さえも大正デカダンの雰囲気を表していると言えなくも無いので作品の質を損ねるものでは無いと思えるほど。![]()
65分という短い尺も効果的で、ホテルに次の獲物がやってくるところで迎えるラスト。
あらゆる制約を全て効果的な物へと変じさせる神の降臨のような傑作。![]()
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ラピュタ阿佐ヶ谷
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「女地獄 森は濡れた」1973年 日活 監督:神代辰巳
無実の殺人容疑で追われる幸子は森の中の奥深くにあるホテルに連れていかれる。そこは主人の竜之介と妻の洋子が夜ごと性と殺人の饗宴を繰り広げる魔窟だった!巨匠神代辰巳がサドの「ジュスティーヌ」を翻案したロマン・ポルノの異色作。血飛沫を浴びて快楽にわななく中川梨絵と「秋田音頭」を口ずさみながら殺す山谷初男が強烈な大正デカダンの背徳絵巻。
まだまだ未見のロマンポルノ傑作は沢山あるってことだな。

公開時、わずか数日で上映禁止になったという本作。
神代監督の猟奇的な本作。もうオープンニングから傑作の予感がひしひし・・・

強風にざわめく森の絵を引いていくと、風に揺れている緑はほんの一角であとは枯れ野、風の影響も感じられない。和服の女(伊佐山ひろ子)の走る後ろ姿をガタガタハンディで追う。無実の容疑を着せられて三日も歩きづめてきた。
土着的な曲で神代監督ならではの世界に引き込まれる。逆光の煌めきの中、伊佐山ひろ子のレトロな髪形、おかっぱ。
二つ目のトンネルでクラシックな自動車とすれ違い、ホテル経営の奥様(中川梨絵)登場。手鏡に映る伊佐山ひろ子の姿・・・
中川梨絵の高貴な感じから下衆な感じまで目まぐるしく変わる口調、声が狂的で素晴らしい。


伊佐山ひろ子が中川梨絵のホテルへ連れてこられる。
ここで絵沢萌子、登場。蝋燭の部屋「世の中が悪いから電気も付かない」今回、脱ぎ無し、チョイ役。脱ぎ無しでも出てくるだけで世界を作っちゃう絵沢萌子さんの存在感。

しかし、背徳絵巻の世界はホテルの主人(山谷初男)の登場以降。
ホテルと言いながら泊まり客に強盗を働き、猟奇的快楽を貪っている。
坊主頭で妻やメイド達、ホテルの客たちに君臨する山谷初男の異常ぶり。

自らの身体も女中に鞭打たせながら、そしてその鞭を奪い、妻を犯させている高橋明ら客の尻に打ちつけながらカマ掘りの饗宴。行為中の射殺、血しぶき。

今でこそこの手のバイオレンス描写には慣れてきているが、当時、上映禁止になったというのも頷ける。
死体ベッドの女たちを次々に刺し通す山谷初男。

メイド役の山科ゆり(こちらも今回台詞無し)の快楽を待ち望む表情が一番エロいとうのも凄い状況だ。


秋田音頭に関しては、乗りまくる山谷初男より、囁くように歌いながら昇りつめる中川絵梨の艶技でしょう。

無粋な映倫対策、広範囲の黒味さえも大正デカダンの雰囲気を表していると言えなくも無いので作品の質を損ねるものでは無いと思えるほど。

65分という短い尺も効果的で、ホテルに次の獲物がやってくるところで迎えるラスト。
あらゆる制約を全て効果的な物へと変じさせる神の降臨のような傑作。


ラピュタ阿佐ヶ谷

