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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「ビッグ・リボウスキ」 blu-ray

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「ビッグ・リボウスキ」1998年 米 監督:ジョエル・コーエン

”デュード”と呼ばれる無職の中年男ジェフ・リボウスキは、ある日見知らぬ男たちから同姓同名の大富豪リボウスキと間違えられて暴行を受けてしまい、その賠償金を要求すべく富豪宅へと赴いた。しかし、時あたかもリボウスキ夫人が何者かに誘拐されており、デュードはその身代金受け渡しの役を引き受ける羽目になってしまう…。

コーエン兄弟に徐々に嵌ってみましょうかという感じで鑑賞。
70年代ヒッピーの風情を残した胡散臭い、これがまたまたオヤジたちが繰り広げる不条理コメディ。
デュードのボウリング仲間を始めとして出演者のキャラの強さで惹きつけられちゃう。
前妻の影響でユダヤ教に改宗して過去に生きる思いこみ男を演じるジョン・グッドマンが「バートン・フィンク」に続いてまたまた良いですね。
2人の話に絡めずに、(もともとボウリングの投球をしていたからなんですが)蚊帳の外に追いやられてるスティーブ・ブシェミ。彼に死亡フラグが立っていたとは気づきませんでした。

いきなりボブ・ディランの曲がかかり(声はボブ・ディランだけど曲名を思い出せず、エンドロールで確認したらアルバム「ニュー・モーニング」からの1曲じゃないですか)ボーリングのタイトルシーンのセンスの良さにやられる。
とにかく、ボウリングを使った凝った映像が巧み。レーンを回転するボール、指を入れる穴から覗く世界。他にも巧みなボウリングシーン。
何故、ボーリングなのか?
きっとこのアイデアを使いたくてデュードたちの趣味をボーリングと言う設定にしたに違いない。
デュードの見る夢の世界が、これまたおバカで笑える。頭にピンの書き割りつけて踊る人たち・・・

今回も強烈な個性のオヤジ達の中に入るからこそ、とも言えるけどビッグ・リボウスキの娘で前衛芸術家のジュリアン・ムーアが良いです。
彼女のSEX感が良いです。ジェフの子供を身ごもろうとする。

さて、どのような展開になるのだろうと楽しんでいると、終盤、ダメでやっかいな友との友情をちらりと垣間見せ、カウボーイ・ハットのおじさんが急に語り部となり終わる。
またしても肩透かし展開。
でもこれが癖になりそう・・・

好みで言うとコーエン兄弟はコメディの方が良いかも。

テクノ・ポップグループ「アウトバーン」とか「展覧会の絵」のオヤジ舞踏とか・・・
非常にカルト的要素に長けているので、リボウスキ・フェスティバルなんてイベント(ホワイト・ルシアン片手にボウリング)があるのも、さも有りなん。
ボーリングって誰でも楽しめるからね。50肩悪化が恐くて投げれないけど・・・

まだ3本目ですが、解り易さや軽さという点でとても好ましいコーエン作品でした。





The Man In Meとビッグ・リボウスキでの珍台詞の数々・・・




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