柳家小半治

特別警報を伴う大型台風がやってくるという3連休なので、家でおとなしくしていました。

古いカセットテープの整理でもしようかなんて考えを起こすと収拾が付かなくなって、より部屋が散らかってしまいます。
昭和53年頃からの落語熱。それに拍車をかけたのが昭和55年に始まったTBSラジオの「早起き名人会」
当時、目ざましを合わせて必死にエアチェックしたものです。肝心な回に寝坊してしまったり、あまり興味を抱けない回をパスしてしまったりもしましたが、音の状態はともかくいくつか録って大事に仕舞ってありました。
それらは所帯を持って以降、一度も引っ張り出して聴いてなかったもんで、「必要ないから捨ててください」というお達しもあったが、冗談言っちゃいけない。聴かなくたって大事な物はあるのだ。

しかし、性格的に整理が良くない。いや、これでも他の物よりずいぶんしっかりやってはいるのだが･･･

時代は代わりネットという便利なものが出来て、同好の志の中に几帳面に整理しておいてくれる方がYOU TUBEにUPしてくれていたりする。
著作権の問題等により途中で挫折されていますが（批判コメントが多く辟易してしまったようです）、以前UPした物は削除もされずに残っています。

早起き名人会（第二回）　山野一郎・柳家小半治.wmv

そもそもこの番組は川戸貞吉氏が著作権に気を使いながら放送してくれていた、そのへんの話が第二回の冒頭で話されていますね。
この番組、繰り返し聴くものは意外と当時熱中していた落語よりも色物の方かも･･･

現役で聴いてない世代ですから、温度差はあるでしょう。でもこの雰囲気の良ささえ解れば･･･堪りませんよ。
過去の名人の貴重な音源は元より、談志、園楽、小山観翁氏などのゲストの芸談さえも、価値ありです。
柳家小半治なども談志ファンにならなければ知り得なかった芸ですし･･･

台風の襲来を待ちながら聴く音曲師、小半治の喉･･･
「えぇ、何か少々ばかりおしゃべりを申し上げて、あっさりとお色どりに歌わしてもらいます････」
ご婦人の鼻にかかった声色がいいんですよね。
「お客さんは？小半治さん、よく来るわね。････あら、はんちゃん、いらっしゃい･･･」
音曲の良さが解るほど粋というわけにはいきませんがね。
50銭ください･･･

そんなこんなしていたらあっと言う間に時間が去り、また整理の方はお預けです。

こちらのＣＤでも小半治が聴けるので久しぶりに聴いてました。
留さん文治、柳家小半治、海原お浜・小浜、リーガル千太・万吉、中田ダイマル・ラケット、先代馬風･･･