「スナック桃子 同衾の宿」2013年 エクセス 監督:山内大輔
桃子(山吹瞳)はスナックのママ。桃子は男と交わると、相手の身体に巻きつけていた両腕の内側が赤く腫れてしまうアレルギーがあった。桃子の店にやってきた害虫駆除の業者・小田切(竹本泰志)とは結ばれる。小田切に抱かれる時だけは、何故かアレルギーが出なかった。小田切は桃子のために妻・里子(佐々木基子)と別れる決意をしていた。里子は興信所を使って桃子のことを調べあげ、桃子を自宅に呼び小田切と共に詰問した。小田切が里子に別れて欲しいと頭を下げると、里子は意外にも冷静に身を引き、台所へ向かった・・・。
桃子は近く店を閉めることを決めた。上司に連れられて店に来た営業マンの佐藤(久保田泰也)は桃子に惹かれ、店に通いつめるが思いを打ち明けられずにいた。そんな中、桃子はフリーカメラマンの雅人(津田篤)と知り合い関係を結ぶ…。
これはかなり重たいピンク作品で、見ごたえもありました。
何故か男運が悪く、もう少しで結婚という場面になると決まってアクシデントが起きて、そういう定めの女のようです。
前半のクライマックスで強烈な印象を残す佐々木基子の演技が凄い。
小田切と桃子の前で小田切との馴れ初めからいかに自分が結婚によって尽くしてきたかを静かに語って行く(里子は夫よりも稼ぎが良かったが寿退社で専業主婦となっていた。)緊張感満点の修羅場面だけでも痺れるが、台所へ向かった里子はトイレで小田切の仕事道具である殺虫剤を持ち出し、秘所へ挿入すると体内へ薬を放出させ、トイレの中で口から泡を吹きながら桃子に掴みかかってくる。ホラーかよ!
失神した里子は廃人となり小田切が一生面倒を見ることになったため別れざるをえなくなる。
密かに桃子に想いを寄せ通ってくる青年。純情なこの青年。こういうキャラは通常絶対に桃子といい思いなんかできないものだが、そこはピンク映画。ちゃんと美味しい思いにありつける。
個人的にはこの青年の思いは遂げられない方が良いのだが・・・。
桃子が知りあったカメラマン。これもまた寸前のアクシデントで破局するのだが、アクシデントの元であるカメラマンの愛人による刃傷沙汰があり、献身的に看病した青年に御褒美が待っているのです。同衾、同衾!
河原のホームレスを父親に重ね、対話したり、差し入れしたり・・・。
そしてラスト草原での親子の回想シーンでアレルギーの原因らしきものが解る。
桃子の山吹瞳は決して美人ではない熟女であり、こういうのはかなり好ましいはずだが、あまりに重たい内容でもってこの風貌は少々疲れてしまう。
池袋シネロマン
桃子(山吹瞳)はスナックのママ。桃子は男と交わると、相手の身体に巻きつけていた両腕の内側が赤く腫れてしまうアレルギーがあった。桃子の店にやってきた害虫駆除の業者・小田切(竹本泰志)とは結ばれる。小田切に抱かれる時だけは、何故かアレルギーが出なかった。小田切は桃子のために妻・里子(佐々木基子)と別れる決意をしていた。里子は興信所を使って桃子のことを調べあげ、桃子を自宅に呼び小田切と共に詰問した。小田切が里子に別れて欲しいと頭を下げると、里子は意外にも冷静に身を引き、台所へ向かった・・・。
桃子は近く店を閉めることを決めた。上司に連れられて店に来た営業マンの佐藤(久保田泰也)は桃子に惹かれ、店に通いつめるが思いを打ち明けられずにいた。そんな中、桃子はフリーカメラマンの雅人(津田篤)と知り合い関係を結ぶ…。
これはかなり重たいピンク作品で、見ごたえもありました。
何故か男運が悪く、もう少しで結婚という場面になると決まってアクシデントが起きて、そういう定めの女のようです。
前半のクライマックスで強烈な印象を残す佐々木基子の演技が凄い。
小田切と桃子の前で小田切との馴れ初めからいかに自分が結婚によって尽くしてきたかを静かに語って行く(里子は夫よりも稼ぎが良かったが寿退社で専業主婦となっていた。)緊張感満点の修羅場面だけでも痺れるが、台所へ向かった里子はトイレで小田切の仕事道具である殺虫剤を持ち出し、秘所へ挿入すると体内へ薬を放出させ、トイレの中で口から泡を吹きながら桃子に掴みかかってくる。ホラーかよ!
失神した里子は廃人となり小田切が一生面倒を見ることになったため別れざるをえなくなる。
密かに桃子に想いを寄せ通ってくる青年。純情なこの青年。こういうキャラは通常絶対に桃子といい思いなんかできないものだが、そこはピンク映画。ちゃんと美味しい思いにありつける。
個人的にはこの青年の思いは遂げられない方が良いのだが・・・。
桃子が知りあったカメラマン。これもまた寸前のアクシデントで破局するのだが、アクシデントの元であるカメラマンの愛人による刃傷沙汰があり、献身的に看病した青年に御褒美が待っているのです。同衾、同衾!
河原のホームレスを父親に重ね、対話したり、差し入れしたり・・・。
そしてラスト草原での親子の回想シーンでアレルギーの原因らしきものが解る。
桃子の山吹瞳は決して美人ではない熟女であり、こういうのはかなり好ましいはずだが、あまりに重たい内容でもってこの風貌は少々疲れてしまう。
池袋シネロマン