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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「天使のはらわた 赤い教室」

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「ロマンポルノ傑作選“追悼・蟹江敬三特集” 」

「天使のはらわた 赤い教室」1979年 日活 監督:曽根中生

蟹江敬三特集2本目は、曽根中生の傑作として誉れ高い本作。
先日、ポルノとはいえ既に3本立ては身体にキツいと思ったので、今回鑑賞済みの本作はパスする予定だったのだけれど、スケジュールの関係で観たい作品の真ん中にズボっと嵌ったので、5年ぶり鑑賞とあいなった。疲れているので場合によっては睡眠に当てようという心づもりもあったが、眠らず見た。
思った通り初鑑賞時に比べ衝撃感動はかなり下回る。それでも村木と名美の物語として曽根中生の斬新で遊び心に富んだ絵作りが冴える名作に違いない。

「こんな娘がなぜブルーフィルムに」といぶかるエロ屋の村木。
公開当時は「こんな美人がなぜロマンポルノに」と話題になったであろう水原ゆう紀。
体当たり演技の極みはやはり村木にすっぽかしくらった晩のラブホテルでの狂態でしょう。
一瞬見えたかに思えた光明が消えて堕ちて行く名美の心理が浮き上がる。

エロ屋といっても当時の事ですからエログラビア紙。当時のグラビア撮影現場の様子なんかも楽しめるし、スタッフが酔って芸術論めいたものを熱く語るなんてのも、いかにも古き良き昭和で良いなぁ。

今回は水原ゆう紀の淫乱な演技の影に隠れて見逃しがちな水島美奈子に注目してみました。
エロ屋の村木と不倫関係にある人妻で「昔のカレンダー」なんて呼ばれている。ちょっと面倒な女性。
結局、村木と所帯を持ち狭いアパートで女児を儲けた。(娘の名が名美とはあまりにベタな・・・)
濡れ場は今一ですが、水島美奈子の所帯じみた感じは悪くないですね。

多く映像化されている村木と名美の物語の中でもこの蟹江敬三の村木が多分一番でしょう。(全部見たわけではないので、多分・・・)

キャッチバーで連夜殴られる村木はちょっとカッコ良いし、名美に告るシーンはカワユイ。



新橋ロマン劇場

「天使のはらわた 赤い教室」消えゆく曽根中生

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