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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「本番レズ 恥ずかしい体位」

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「新東宝映画傑作選“夏の過激な少女たち”週間」

「本番レズ 恥かしい体位」1994年 新東宝 監督:瀬々敬久

女子高生の瞳は同級生のえり子が口紅を万引きするのを見てしまった。汚れをしらない純情な瞳は、なぜか大人びたえり子に惹かれてしまう。彼女のアパートへ一緒に行き初めてレズの悦びを知る瞳。えり子の左胸にはホクロが3つ並んでいた。瞳はえり子にすすめられて初めてテレクラに電話をかけ、若いサラリーマンとデートすることになった。こうしてえり子の影響で瞳は次第に大人になっていったが…。

オカッパの冴えないフェイスの女子高生、瞳と一見派手な顔立ちも、良く見ると不細工フェイスのロングヘア、低身長のえり子(智恵子、深谷真琴・・・おそらく瞳が智恵子)のレズ作品。こういうチョイ不細工目でも映画として成立たせてしまうのがピンクの良き所というか、女子高生の強みでしょうか。
このグラマーとスリム、オカッパとロング、身長差がなかなかエロ度を増すレズカップル。

ハルマケドンとかカルト的な事を言い出す瞳。天使と言ってるのかと思ったら、どうやら戦士なのか。否、やっぱり天使か?聞き取りにくい。
旅に出ても踏み込めずにママの元に帰ってしまう瞳を新しい恋人(当然、女の子)ができたえり子が「自分の事だけが可愛い」と罵倒するのが良い。

センター街でのえり子、当時の昭和なファッションで走るえり子のチビぶりが原田美枝子っぽい。
背のある瞳の赤いワンピースの冴え無さぶりも良い味だ。

河川沿いの安アパートに差し込む西日の中で古臭いセーラー服レズが映像的効果あり。古い窓の外の夕立。
廃墟もちゃんと使ってる。
西日の中での瞳の自慰でまた映像的に魅せる。金魚は入れるのかと思ったら水洗に流して海へ・・・。

本作の翌年に地下鉄サリン事件がどうのこうのと言ってるらしいが、確かにサリン事件の前年には既にカルト宗教の周囲は怪しさと不穏さにまみれていたように思う。

テレクラ強盗、レズ心中・・・
瀬々さんは世相や当時、実際にあった事件にからめた作品も多いのが特徴のようだけれど、それが上手い具合に行っているかと言うとやや疑問。ただ、時代が経ると貴重な側面が出てくるので上手い、って言うかずるい。

新橋ロマン劇場

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