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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「郵便配達はニ度ベルを鳴らす」1946年

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「映画史上の名作11」

「郵便配達は二度ベルを鳴らす」1946年 米 監督:デイ・ガーネット

安食堂で働く事となった流れ者のフランクは主人の美しい妻コーラと不倫関係に陥り・・・。ジェームズ・M・ケインの同名小説の3度目の映画化。ファム・ファタールであるコーラを演じたラナ・ターナーの退廃的な美貌が堪能できる。劇場未公開。

繰り返し、繰り返し映画化されている小説。何がそうさせているのだろうか、原作は読んでいないので良く解らないが・・・

性描写でヒットしたジェシカ・ラング版。原作でも性描写が話題になったって噂だから、そこんところを映画にしたいって気持ちはよーくわかる。
でも1946年ではそうも行かず・・・フランクとコーラが比較的清く結びついたみたいに見えて何か不自然。以前、よく女優さんが脱ぐ時の言い訳で使っていた「必然性のあるヌードヤベッド・シーン」というのはあるんですな。

不自然といえばラナ・ターナーの美貌。田舎食堂の女房にしちゃあ、垢ぬけすぎだ。
登場シーンのファッション、どうかしてるぜ。
あのジェシカ・ラングの田舎女の色気みたいなにのには及ばない。

でも、ジェシカ・ラング版と違って、コーラが死んだ後のフランクの心理描写なんかは面白い。
これはきっと原作に沿ってるんだろう。
ジェシカ・ラング版はどうしても前半のレイプシーンに目を奪われがちなんだが、本来、後半にこそこの作品の面白さはあるのか。
後半、ラナ・ターナーの不自然さなど吹っ飛ばして、こちとらを最後まで見入らせるのは流石です。

原作でもタイトルの意味は本編と関係の無いところにあるんですが、本作ではちゃんと郵便配達のベルの話が出てくる。それはどうでも良い事だけれど・・・

性描写に手が出せなくても法廷劇や殺人事件の方面でも撮りたいと思わせる作品なんでしょう。
原作を読んでいろいろ確認したくなってきました。

シネマヴェーラ渋谷

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