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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「屋根裏の散歩者」

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「戦後70年企画 第四部 戦後日本映画史の発見 愛と官能のシネアスト」

「屋根裏の散歩者(インターナショナルバージョン)」1994年 バンダイビジュアル 監督:実相寺昭雄

偶然にも自分の部屋の押し入れに屋根裏への入り口を見つけた郷田は、そこから屋根裏に上がり遊民宿に住む他の住人たちの部屋の覗き見をする。そんな郷田が目撃したものは、住人たちのさまざまな裏の顔であった。

久しぶりに観た怪奇大作戦「京都買います」のあまりにもな傑作ぶりに、実相寺映画ではこれが一番かなと思えた本作をもう一度観直しに行く。
公開当時に観たきりなので、もう21年ぶり。記憶も薄れてますから・・・
本当は「アリエッタ」や「ディアローグ[對話]より 堕落 ~ある人妻の追跡調査~」なんかを劇場再観賞したいのだけれど、どこもやってくれそうにない。

んで、これ再見したんですけれど
あれ?、こんなにエロ担当の加賀恵子さんの活躍する場多かったでしたか。すっかり忘れておりまして、これは得した気分。
貧相な裸の特に尻の儚さがとても良いじゃないの。

宮崎ますみばかりがイメージに残ってましたが、彼女はエロでなく、きっちりキチガイ演技をこなしております。

ご本人が好きなんでしょうけれど江戸川乱歩の世界は実相寺監督のが一番合ってるように思います。
明治大正へのディティールへの拘りがが良い方向に出るのでは?



郷田(三上博史)の押入れや明智の部屋。
嶋田久作の明智小五郎は異色ですが、退廃的な雰囲気と犯人郷田とのスタンスがとても良いので、これはアリ。好きですね。





田中登作品へのオマージュもちゃんと入れてるんですね。「カチューシャの唄」での放尿は良い。

実相寺作品よりも傑作と思っていた田中登作品を再見して「あれ?」と評価を落としていたので、今回で完全に評価が逆転いたしました。おめでとうございます。

加賀恵子さん、もっと観たい。DVDBOXが高すぎるのでバラでレンタルしてちょ。

新文芸坐

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