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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「悪魔のいけにえ」

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「悪魔のいけにえ」1974年 公開40周年記念版 米 監督:トビー・フーパー
Texas Chain Saw Massacre

旅行中の若者たちがテキサスの片田舎でふと立ち寄った一軒屋で出会った殺人鬼一家。実際に起きた事件を基に、これが商業デビューとなったフーパーが、アングラ的な中にエキサイティングな演出を見せて観る者を圧倒させる。レザーフェイスと呼ばれる、人の顔の皮を被り電動ノコギリをふりかざす大男の存在感と、狂気に溢れた幕切れのショック!








やっと観ました。とうとう観ました。初体験なんです。
そして、とってもとってもお気に召しました。召しました。素晴らしい・・・
ホラー映画の定番(南部ゴシック)を作り上げた名作、程度の認識で、いづれは観ておかないとと思いつつ、例によってレンタルを先送りして怠けておりました。
劇場での公開を待っていたわけではありませんが、怠けていて良かった。初体験が劇場でできて良かった。










前半はワクワクながらも普通に観てました。
ところが、これ、ホラー古典というだけに留まらない、40年たっても色褪せない演出。むしろ斬新にさえ思えるカッコ良さ。
音の使い方、どアップやミドルショットの巧みなカメラワーク。
車のヘッドライトの光が全画面に登場したりのカッコ良さ。
レザーフェイスの突然の登場と、あの金属扉をガチャンと閉めるスピード感。









人骨でディスプレイされたレザーフェイスの知能低さ故(低いんですよね)の無秩序感も素敵。鶏さんGOOD JOB!

後半、恐怖の晩餐以降はまた、一味違った風味。
あっけなく一撃で殺害される被害者の中に最後に残った女子だけはジリジリと延々いたぶられ・・・
絶叫、絶叫、また絶叫の女子、頑張ってる。
あれだけ恐怖の絶叫を繰り返せば発狂しそうなもんだが、最後まで良く保って逃げ切った。














爺様が動くとは思わなかった。ゆるゆる・・・
一撃で仕留める名人の爺様の手元が覚束ず、モタモタといたぶる。このいたぶりは楽しい。
怖い、とか厭な感じというモノはそれほどでもない。本格ホラーと思っていたのに、その辺はどうなのか。
自分にとっては、これはホラーの名作というより映画の名作と思うので問題無し。

朝焼けでの正装レザー・フェイスの回転ダンシングの美しさも余韻を残しバッチリ。
終わった後にすぐに2回目を観直したくなる。








入替無しの連続上映とかにしていただきたい。そしたら3回は観たでありましょう。
ヒッチハイカーの狂気の小ネタが実は絶妙に効いてたんですね。

女子が屠殺のフックに吊るされるシーンは聞いていて、あまりに想像を膨らませていたので、こんなもんかという感じ。












絶叫女子が延々と鬼ごっこで逃げ回って、オールドマンの所に逃げ込むシーン。
オールドマンが車を取りに行く間、開けっぱなしの扉の恐怖。いつレザーフェイスが飛び込んでくるかと思いきや、そんな野暮はしません。
南部田舎のオンボロ軽トラが横付けされる感じの、あの良さ。

ちょっと残念だったのはオールドマンのスタンドで働いてる痴れた男、びちょびちょと洗車する男のキャラに心魅かれ注目していたんですけど、それっきりで・・・一味では無かったんですね。

今まで自分の中でホラーは「悪魔の毒々モンスター」独壇場だったんですが、双壁が出来て嬉しいです。こちらはB級のテイストというよりも本格ホラー、否、違いますね、本格シネマ。








ブルーレイ、これは持っていても良い作品。行きますか!

来場者に漏れなくポスタープレゼント。今時、ポスターというのは嬉しいけれど、ゆるく巻かれたポスターお持ち帰りしにくいでないの。
アートワークがもっと良ければ久しぶりに飾ってやろうかと思ったけれど、しばし観賞後仕舞った。

これだけ凄いと「2」とか「3」とかが心配ですけれど、どうなんでしょう。





















渋谷HUMAXシアター

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