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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「妻たちの性体験 夫の眼の前で、今...」

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「妻たちの性体験 夫の眼の前で、今…」1980年 日活 監督:小沼勝

ふた回りも違う夫婦の坂本と妻の沙織。少女への性的欲望がある坂本は、ある日、由香という少女と出会い虜になり、彼女を囲うことに。ところが、マンションへ行くと、由香が血だらけの姿で倒れていた。坂本の前に二人の覆面の男が現れ…。

シネマヴェーラの小沼勝特集で見逃したけれど、この作品はよくロマンポルノ特集でもかかるようなので、そのうち見る機会もあるだろうと・・・
早速、上野でかかっていたので、風紀の思わしくない劇場だが、他の2本も良さそうだし3本立て観賞に踏み切る。

スレンダー女優の風祭ゆきは美人だけどあまりに細すぎるのが難点だという印象だったんだが・・・
このスリムさの割に骨々しくないというのは素晴らしい事かも。暴漢に犯されシャワー室で四つん這いになっているバックシャン。なんとおケツの小さい事よ。
このスレンダー美人を女房にしておきながら、正反対の体型のヌード・スタジオ嬢(高原リカ)に入れあげているという・・・。
この夫婦ともに、何だか哀しくなるなぁ。
この作品、いつもの小沼勝的なエロ表現というよりも、むしろ小水一男の脚本の良さが目立つ。
小沼勝ならではのエロ表現でアナル・マーガリン・プレイが出てはきますけど。マーガリン、バター、マヨネーズとお得意ですよね。
予想する展開の半歩から一歩上を行くストーリーの方が堪らない。

風祭ゆきも合宿男子たちに犯される演技など大奮闘。
伏線としてランニングする男子たちが好奇の目を注ぎ、股間を膨らませながら日傘の風祭ゆきとすれ違うシーンが良いですね。
奥様に憧れてる下男の彼の存在をもう少し上手く使えると尚、良いけどなぁ。
タイトルが何故複数形なのか不思議だったのだけれど、「妻たち」とは妻と彼ら青年たちという意味だと勝手に解釈した。

哀れに感じた夫と妻ではありましたが、ラストには一緒に新しいイケメン下男を物色と、すっかり仲が良くなってのハッピー・エンド。
ちょっとエマニエル夫人に似た作品だが、このストーリーはむしろ2015年の話題作「ゴーン・ガール」だという説あり。
まず今後も観る事は無いであろう「ゴーン・ガール」は「妻たちの性体験」のような作品だと思いこむ事によって、すっかり観た気分になる事に決めました。
それとソフトによって「眼の前」という表記と「目の前」という表記がある。正しくはポスターから判断して「眼の前」
どっちでもいいようだけど、こういうのは意外と大事。






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