「ゆきてかえらぬ渡辺護 官能の映画旅」
「日本セックス縦断 東日本篇」1971年 東京興映 監督:渡辺護
連続暴行殺人犯・大久保清を描いた実録犯罪もの。逮捕の翌月に群馬でクランクイン。連日報道される新たな情報を脚本に書き加えながら撮影は進められた。映画は大ヒット。『週刊読売』7月30日号に「”大久保の実演”をピンク映画にしたスゴイやつら」という記事が載った。
宣伝文句を見て、その即時性と地元撮影が話題となった問題作という認識を持ったが、意外なほどに出来が良いので驚いた。
被害者感情など考えもしない時代のなせる業で、今となっては正義を振りかざす外野の圧力でなかなかこういう事は出来ないチャレンジでしょうね。
まず、大久保が女子を物色する街での目線。主観映像のストーキング性が素晴らしい。
そして1970年代群馬県の風景が確実に捉えられている、その価値。
猫も杓子もミニスカートの女子たち。声を掛けられる女子の地方的な垢ぬけない不細工さが、演技が下手でもリアル。
反して大久保清役・今泉洋の好演ぷり。
服役から帰って家族に凄むボクちゃん大久保。
ロケ地ではベレー帽姿の今泉洋が現れると本物の大久保じゃないかと地元民を震撼させた、なんてエピソードには事欠かない作品のようだ。
その後事件の取材が進み、大久保の生い立ちを鮮明に再現した作品も現れたが、それらと比べても遜色は無いんじゃないか。
ピンク映画としての高評価は付けがたいものがあるが・・・
ある意味ボクちゃん大久保以上にエロい父親(殺人に至らない性癖が幸いした悪党)の義父としての夜這いシーンは近親相姦AVの元祖的でナイス。
犯罪者の父親を主役とする大久保実録物が見たい。
「日本セックス縦断 西日本篇」は作成されたおらず、このようなタイトルの付け方も若松孝二にしてもそうだが、実録物としてとても好みではあります。
見れて良かった。
いつかある日 山で死んだら
古い山の友よ 伝えてくれ
母親には 安らかだったと
男らしく死んだと 父親には
伝えてくれ いとしい妻に
俺が帰らなくても 生きて行けと
同時上映
「渡辺護が語る自作解説 事件ものを獲る」(30分)
予定通り爆睡。何か貴重な映画論を吐露しているのかもしれないが、どうでも良いと思うほど爺ぃのしゃべりが退屈すぎる。
爆睡予定なら離席してとっとと帰れば良いのだが、機会を逃したもんで。
ラピュタ阿佐ヶ谷
「日本セックス縦断 東日本篇」1971年 東京興映 監督:渡辺護
連続暴行殺人犯・大久保清を描いた実録犯罪もの。逮捕の翌月に群馬でクランクイン。連日報道される新たな情報を脚本に書き加えながら撮影は進められた。映画は大ヒット。『週刊読売』7月30日号に「”大久保の実演”をピンク映画にしたスゴイやつら」という記事が載った。
宣伝文句を見て、その即時性と地元撮影が話題となった問題作という認識を持ったが、意外なほどに出来が良いので驚いた。
被害者感情など考えもしない時代のなせる業で、今となっては正義を振りかざす外野の圧力でなかなかこういう事は出来ないチャレンジでしょうね。
まず、大久保が女子を物色する街での目線。主観映像のストーキング性が素晴らしい。
そして1970年代群馬県の風景が確実に捉えられている、その価値。
猫も杓子もミニスカートの女子たち。声を掛けられる女子の地方的な垢ぬけない不細工さが、演技が下手でもリアル。
反して大久保清役・今泉洋の好演ぷり。
服役から帰って家族に凄むボクちゃん大久保。
ロケ地ではベレー帽姿の今泉洋が現れると本物の大久保じゃないかと地元民を震撼させた、なんてエピソードには事欠かない作品のようだ。
その後事件の取材が進み、大久保の生い立ちを鮮明に再現した作品も現れたが、それらと比べても遜色は無いんじゃないか。
ピンク映画としての高評価は付けがたいものがあるが・・・
ある意味ボクちゃん大久保以上にエロい父親(殺人に至らない性癖が幸いした悪党)の義父としての夜這いシーンは近親相姦AVの元祖的でナイス。
犯罪者の父親を主役とする大久保実録物が見たい。
「日本セックス縦断 西日本篇」は作成されたおらず、このようなタイトルの付け方も若松孝二にしてもそうだが、実録物としてとても好みではあります。
見れて良かった。
いつかある日 山で死んだら
古い山の友よ 伝えてくれ
母親には 安らかだったと
男らしく死んだと 父親には
伝えてくれ いとしい妻に
俺が帰らなくても 生きて行けと
同時上映
「渡辺護が語る自作解説 事件ものを獲る」(30分)
予定通り爆睡。何か貴重な映画論を吐露しているのかもしれないが、どうでも良いと思うほど爺ぃのしゃべりが退屈すぎる。
爆睡予定なら離席してとっとと帰れば良いのだが、機会を逃したもんで。
ラピュタ阿佐ヶ谷